>> ロサンゼルス <<

1998年10月

 

サンフランシスコ観光を手短に済ませ、次の目的地はここロサンゼルス。とは言うものの、当初の予定通りそのままロサンゼルスに滞在することなく、レンタカーを飛ばしてモニュメントバレー・グランドキャニオン・ラスベガスといった名所巡りをすることになっていたので、実質ロスの滞在は初日と最終日の2日間だけであるが、ページ構成上、その2日を統合して旅行記を綴っていくことにする。

 

ハリウッド

初日、飛行機で移動すること約2時間で到着。ダラーのレンタカーを借り、準備万端。とか言いながら、運転はほとんど相方まかせだったりする。二人とも右側車線に四苦八苦するものの、徐々に慣れ、まずはハリウッドへ向かう。

まずは、かの有名なチャイニーズシアター。有名人の手形・足形がとられている場所ですな。とりあえずお決まりのポーズでハイ、チーズ。
何か面白そうな映画があれば見てもよかったのだが、あいにくその時はこれといった映画が上映されていない。一応、ジャッキーチェン・クリスタッカー共演「ラッシュアワー」のポスターはあちこちに貼られてはいたものの、まだ公開されていなかったので、映画を見る線はパス。そのまましばらく街を徘徊する。ちなみに後日、日本で同映画を見たのだが、なるほど、ハリウッドロケが行われたからあんなに宣伝されていたのか、と納得。

しかし…思ったほど面白い街じゃないなぁここ。観光ガイドブックに記載されているような大きな期待を持って行ったが、観光スポットがたいして多くなく、期待はずれ感は否めない。別に買い物が目当てでもなし、しかも陽も傾いてきたことだし、早々に見切りをつけ、とりあえず例の有名な看板の近くまで行く。この近辺はそれなりにデンジャー地帯であるとガイドブックに脅し文句があったので、写真を撮り終えたらさっさと帰ることにした。

 

晩御飯は、しきりに相方が行きたがっていた店に行く。その名はPantry Cafe。場所的にはこれまたデンジャーらしいので、駐車場に車を停め、そそくさと店に入る。味のほうはなかなかで、値段も内容と比べても申し分ない程だったのだが、この店の思い出はそんなことではない。実は、アメリカ滞在最終日の晩どきにももう一度訪れたのだが、その時とてもすばらしい思い出を作ってもらったのだった。
ちょっと白髪混じりのじーさん店員がとっても気さくで良い人で、私が注文ようとしたメニューも強引にお勧めメニューに変えられたり(もちろん嫌味は無い)、サービス抜群の応対をしてくれたりと、とにかくノリがよく、リラックスすることができた。相方の撮影するビデオカメラにも割り込んできたり。通常この地域、チップは料金の10%程度で構わないらしいのだが、このときばかりは感謝も込め、13ドルの料金に対し4ドル以上もチップを置いていった。また店を出た後もコミュニケーションを図り続け、あのときカメラを持っていけばよかった、と、それだけが唯一の心残りである。参考までに場所は下図の通り。

 

 

射撃場

別の日、かねてより行きたかった、アメリカならではの射撃場に行くことができた。

当然、実弾。50発セットで、銃のレベルにあわせて値段も上がっていくのだが、ここでケチることもないのでそこそこ良い銃を借りて撃ちまくり。ちなみにパンフレットには”日本語スタッフによる親切指導”とか書いてあったのだが、実際行ってみると、店員の兄ちゃん(日本人・京都出身)が一言、
「はい、こうやって弾丸を詰めて、こうやれば、引き金引けばもう撃てるから。じゃ、行ってらっしゃい。」
っておいおい、それで終わりかい。

まぁ、そんなわけで、「Smith&Wesson Model 686 .357 Disinguished Combat Magnum」とかいう銃を借り、撃って撃って撃ちまくったら50発なんかあっという間。この際だからもう50発撃っていくことにする。そしたら店員も心得たもので、ひとランク上の弾丸を勧められたので、そいつを使って撃ってみたところ…音が違う音が!反動もかなりくるので、はじめはかなり驚いていたが、徐々に慣れて、最終的にはやはり快感に変わっているという…ん〜デンジャー。

でも、やはり銃は銃。間違って撃って、ましてや人に当たれば死んでしまう。そのあたりは細心の注意を払い、かなり緊張した。片手撃ちなんかかなりヤバい。ブレる。引き金を引くだけで弾切れまで連続的に撃てるのだが、それが堅く、とても片手じゃ撃てない。一度片手撃ちを試したが、本気で危ない、と思った。

てなわけであっという間に100発撃ってしまった。ちなみにこの標的は38mm弾丸50発で撃った結果なのだが、さすがにテレビゲームをやってるだけあって、しっかり両手で狙って撃てばホンモノの銃でも結構当たるもんなんだなぁと、妙に関心。しかしながらやはり、連続で撃ってはブレるもんで、でも何故か中央より下寄りに集中。クセなのだろうか。あ、ちなみに一番遠くに標的を位置して撃った。

ガンレンタル、弾丸100発、射撃レーンレンタル、眼鏡・耳当てレンタルで約40ドル。これだけの経験をできたのにこの値段はかなり安いが、シャレにならんわあの威力!やはり銃は個人に持たせては危険だ、と改めて考えるのであった。

 

 

マジックマウンテン

カリフォルニア州の遊園地は、全米のうちでもジェットコースターの数が多いのだが、その中でも特にSixFlags”マジックマウンテン”は群を抜いてその数が多い。というより、絶叫マシーン以外の乗り物がほどんどない(笑)。ちなみに夏以外は金・土・日しか営業しないのでスケジュール作りが大変だったが、うまいこと金曜日に遊びに行くことができた。


駐車場からまず目に入るマスコットキャラ(?)。なんか、みるからに凄そうでしょ。

金曜日ということもあり、比較的すいていたので、どの乗り物もほとんど待ち時間なしで乗りまくることができた。日本の遊園地では考えられない、全種類制覇も実現。「バイパー」「ニンジャ」「サイクロン」「バットマン・ザ・ライド」と挙げればキリがないが、それにしても、本当にその種類の豊富だこと!なかでも凄かったのが、わずか5秒足らずで160km/hにまで急加速してそのまま垂直に登ってゆき、そこからフリーフォール落下していく、その名も「スーパーマン・ジ・エスケープ」という絶叫マスィーン!この、息もできないかのような急加速に誰もが魅了されたかのように、これが一番並んだ。でも、並んだ甲斐はあったと言える。乗車(?)時間は30秒弱と非常に短く、直線と垂直しかない単純な構造なのだが、今まで体感したことのないタイプの絶叫マシーンに終始ドキドキ。(笑)

とにかく、日本の絶叫マシーンが小さく感じてしまうほどスケールのでかい、そしてアイディア豊富な遊園地であった。さすがは世界最先端のひとつと言われるだけのことはある。ほかにも、「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」を題材にしたバットマンショーなんかもやっていたのだが、これがまたユニバーサルスタジオ級で、本格的でメチャかっこよく拍手喝采だったのだが、そうこうしているうちにも、あっという間に陽も落ちていった。

そして我々は次なる目的地、モニュメントバレーに向かって突き進むのである。

 

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