>> 2つのオプショナルツアー <<
本日のメインは、朝イチからの半日市内観光ツアーと、夜のカジノ体験ツアー。
というわけで朝8時前に起床、そして集合場所であるロッテホテル内のH.I.S.支店に9時までに行かねば。
しかしそれにしても、昨晩はよく寝れなかった。
というのも、エアコンの温度調節の仕方がハングル語表記ゆえに分からなくて、暑かったり寒かったりしてその都度電源のON・OFFで対処していたので、熟睡できずじまいだったのです。
ということで眠い目をこすりながら…朝ご飯は、店とかでのんびり取っている時間も無さそうだったので、近くのファミリーマートに挑戦。
店の雰囲気や陳列の仕方、それに品揃えがほとんど日本と同じだったので、ほとんど違和感がない。

缶コーヒーとパンを2個ほど持ってレジヘ。
もちろんハングル語を無理矢理にでも喋りたかったので「イゴ チュセヨ(これください)」と言ってみた。w
しかしまぁ、レジも日本と同じやね。
ピッ、ピッ、プー。
プー?
店員の女の子がしきりに何かを訴えている。でも…ごめーん、ハングル語分からんのですよ。w
察するに、どうやら賞味期限が切れていて、機械がはねたらしい。昔コンビニでバイトしてましたからね、何となくその辺ピンときたもので。
こっちも、「食べたらお腹が痛くなるからダメってこと?」と日本語と身振り手振りで確認したら、やはりそうらしい。(本当かよw
なので少し考えて、他の種類の菓子パンと交換することに。
今度は無事レジが通ったので、お金を…デジタル表示を確認して支払い、「カムサハムニダ(ありがとう)」と言って店を出る。
それにしても店員さん、レジが通らなかった時、苦笑いをしながら困った顔をして訴える光景、アレって自分がアメリカで壁にぶつかった時にするしぐさに似てるな…。でも今回も同じ状態だったはずなのに、今回はむしろ自分のほうが堂々としていたのは、やはり相手が同じ顔立ちをしているアジア人だからなのかな。
だとすると…なるほど、日本人が安心して韓国旅行に行けているのはそういう心理的プレッシャーが少ないからなのかもしれないな。
などと考えつつ、地下鉄の駅へ向かう。
目的地、ロッテホテルのある最寄駅は「乙支路入口」ってところらしい。
で、昨日と同じく、駅の窓口で「ヨギロ カゴシポヨ(ここに行きたいんだけど)」と言って路線図を指差し、そして1000ウォン札を差し出す。
すると昨日とは違って女性の職員さん、わざわざ「ここで乗り換えてこれに乗って行くんだよ」というような説明をしてくれた。
いや、それは分かってるんだけど…(苦笑
まぁでも何かで聞いた事があったけど、韓国の人って、困っている人に対してすごく親切だっていうのがここでも体験できたのかな、と思えたし、わざわざ教えてくれたので、よしとしましょ&素直に感謝しましょ。
んで「カムサハムニダ」と言って切符とお釣りを受け取り、ホームへ。
あ。混んでる。そっか、平日の朝と言えば、通勤ラッシュだもんね。
窓口で教えてもらった駅で降り、目的の路線に乗り換える。
ちなみに韓国の地下鉄は物凄く単純で分かりやすい。
街のほとんどを網羅しており、全ての駅に3桁の数字が振られている。日本でも同じように駅に数字をふる“ナンバリング”が一部で実施されているけど、韓国の場合、これに加えて路線名が「1号線」「2号線」というように数字だけで構成されているので、早い話、全ての移動を数字だけでこなすことが出来るのだ。
例えば、自分の乗った「長漢坪」駅は543番。
ここから5号線に乗って、535番の「乙支路4街」駅で2号線に乗り換える。
そして202番の「乙支路入口」駅で降りる、と。
お気付きかもしれないが、3桁の一番左の数字が「○号線」を示しているので、何駅分乗って、何号線に乗り換えて何駅行けばよいか、ということが一目瞭然なのだ。
日本の路線は世界一発達しているとは言うが、そういう使い勝手の観点からは、今まで経験した中でも韓国が一番進んでいると思った。
と、少し横道に反れてしまったが、そんなことに感心しながら乗り換えたんだけど、、、
間違えて反対方面のホームに出てしまった。
いや、通勤客の流れに任せてたので。w
集合時間が刻々と迫っていたので少し焦ったけど、来た道をそのまま引き返して、案内板を見ながら歩くことで無事、目的のホームに辿り着く。
そしてようやく乙支路入口駅に到着。

おぉー。ロッテホテルだ。ヨン様がどどーんと。w

それにしてもこの辺りはデカい建物が多いなぁ。恐らくこの辺りが中心街なんだろうな。
さて。
ここの…新館の3階にH.I.S.ソウル支店がある。
…で?
どうやって行けばいいのやら。(汗
仕方なくホテルカウンターの従業員さんに聞く。
ってハングル語は出来ないので…
「きゃんゆー すぴーく いんぐりっしゅ おあ じゃぱにーず?」と。w
すると
「日本語スコシワカリマス。」
助かった。w
で、新館の場所と、3階への行き方を教えてもらい、無事に到着。

時間、8時55分。あ、あぶねー。
だいたい30人くらいだろうか、やはりオバハンが多いな。
無事合流を果たしたところでバスに移動。

バスの中で、添乗員さんのオバハンの挨拶と、今日の流れをひと通り説明を受ける。
ってか昨日の添乗員さんもカタコトだったけど、今日は輪をかけてカタコトで、でも力技で強引に押し通してしまうパワフルさを感じ、面白かった。
面白かったと言えば、喋りクチも面白くて、「ミナサーン、集合時間ニ遅レルト、ミンナニ迷惑ガ掛カルノデ、時間ハ命ノヨウニ守ッテクダサイネー。」だとさ。
そこばかりをやたらと強調するので笑えた。

バスは市街地を抜け、最初の目的地、昌徳宮(チャンドックン)に到着。
実は通常のツアーの場合、「景福宮(キョンボックン)」というところに行くはずだったけど、この日は休館日だったので、その代わりに…というわけだった。
ただ、ガイドブックによると昌徳宮を見学する場合は、ここのガイドツアーに参加しなければならないということらしく、それだったらメンドいからいいや、と思っていただけに、まぁラッキーだった。
ってかべつに「いかにも韓国っぽいところ」というような歴史的建築物が観光できるのであれば、どこも同じなんだけど。(ぉ

H.I.S.の添乗員さんとはまた別のガイドのオバハンが日本語で、細かい解説をしながら広い庭園内を歩く。
まぁ解説内容にはあまり興味がなかったけど(失礼)、すがすがしい天気の中、まったりと時間が流れていくのがなんとなくイイ気分だった。



途中、韓国ドラマのロケ地となった場所もあり、そしてちょうどTV撮影スタッフが何かを撮影していた場面にも遭遇した。芸能人っぽい人はいなかったので、たぶん歴史番組系の素材撮りだろう。

途中、売店のある休憩所で小休止をして…って広いんよココ。1時間弱を歩き続けるのは…自分は大丈夫だけど、さすがにちょっとね。
ところで、休憩所には韓日辞書も売っていた。
これまでのやりとりを通して、もう少し会話をスムーズにするためにはやはり草g本だけじゃ物足りないと思っていたので、そういう本を一冊買いたいなぁと思っていたんだけど、辞書はさすがに…と思い、購入を断念。


休憩を終えた後、これまでの建築物巡りから自然の中を歩くような感じに変わり、そして外壁を辿って最初の場所に戻る。
そして全員、集合時間を命のように守って(笑)集合したところで次へ。
バスに乗車したまま大統領の住まい近くを通り、街を抜け、土産屋へ向かう。まぁいわゆる「観光ツアーにくっついた土産屋」ってやつですね。免税店ってやつです。

もちろん自分にはショッピングには興味がなかったので退屈な時間に過ぎなかったけど、食い物となれば別で(笑)、ちょうど「お土産よろしくね!」とも言われていた友達がいたので…これが実家でしょー、これがお隣さんでしょー、それからこれが友達用で〜、とか思いを巡らせつつ、ここでお菓子と、それから垢スリ石鹸を購入。
あーでもコレ結構邪魔になるな。それに最終日にも土産屋に寄るって聞いてたからその時に買えばよかったかなぁ、と少し後悔。
時間になり、土産屋を後にし、お次は仁寺洞(インサドン)へ。
仁寺洞というのは、民芸品屋が立ち並ぶ、浅草のような場所という説明を受けた。そして、希望者は添乗員さんと一緒に韓国の伝統的なお茶が飲める店に連れて行ってくれるということだったので、、、仁寺洞自体も特に興味は無かったので(笑)ご一緒することに。
およそ10人くらいだろうか、店にゾロゾロ入っていく。

さすがに9月でまだまだ暑かったので、冷たいモノが飲みたかった。
おすすめのお茶を聞いて、それを注文。

そして出てきたこれは「オミジャ茶」というものだった。
お味は…濃いアセロラっぽい味がした。

お菓子も甘くて、これまたまったりとした時間を過ごすことに…ってやっぱりちょっと退屈だったので、少し早めに切り上げて、集合時間までの間を仁寺洞の街を歩いてみることにした。
とは言えもう30分も残っていなかったのだけど…いや、気になる店が…。

ゲーセン。w
どんな品揃えがあるかなーと思って入ってみたところ、

あれれ。思い切り日本製じゃありませんか。w

まぁ中には国産と思われるニセ(失礼)beatmaniaや、

ニセ(またまた失礼)DDRもあったけど。
というわけで懐かしいガンシューを1回プレーして、それから間もなく集合時間になったのでバスに集合。
そしてバスはロッテホテルに戻り、半日市内観光は終了。
ツアーが終わるあたりで、添乗員さんが「夜のカジノに行く人、勝ったら私にお土産を買ってくださ〜い」とかしきりに言ってたあたり、なんかオモシロイ人だなーと思いつつも、どうやって渡すんねん?と一人ツッコミ。

ということで、土産屋で買った荷物を持ったまま、ロッテホテルから程近い明洞(ミョンドン)へ歩いて移動。
明洞は、ソウルで最も賑わっている街のひとつで、感覚的に新宿・原宿・渋谷が混ざったところのような場所だと聞いていた。
そして、ちょうど午後も1時を過ぎていたのでお昼ご飯をそこで食べようと思っていた。
でも昼から焼肉もアレなので、冷麺を食べようと思っていた。

お馴染みの店も建ち並ぶこの街を歩き、まずは観光案内所へ向かい、美味しい冷麺が食べられるお店を教えてもらう。

そして到着。
店内は、さすが明洞。日本人観光客が多いのはもちろん、店員も日本語バッチリ。
そしてお目当ての食事にありつく。

ってここでも長ーーーーい麺をハサミでバッサリ切るのね。
それに金属の器って…犬のエサじゃないんだから。(汗
でも味は上々なので満足。
ところで、写真を撮っていたら、店員のオバハンが具を麺の上に盛り付けてくれた。

まぁあまり見た目は大差無いけど…w
もちろん、とりあえずお礼は言っておきましたが。
というわけで美味しくいただいた後、6,500ウォンを支払い、店を出て再び街をブラブラ。
目的地も特に無く、明洞を離れてあちこち歩いていると、、、

何やら民族衣装をまとった列がやってくる。
何だろう?と思い、彼らが来たところに向かってみると…

何かの儀式をやってる。

ガイドブックによると…ここは徳寿宮(トクスグン)というところらしい。
まぁでも「○○宮」系は午前にも行ったから、もういいや。(ぇ
さて、次はどこへ行こう。
土産を抱えたまま歩くのも少し邪魔だったからホテルまで戻るか…いや、でもそれも面倒臭い。(爆

おや、南大門(ナムデムン)がここから近いらしいな。
カジノツアーの後にも行くみたいだけど、まぁせっかくだから一足お先に行ってみよう。
南大門は日本でいう、御徒町のアメ横のような場所だという。ただ最近は観光客目当ての客引きや、それからスリが少し発生しているのであまり印象は良くないのだそうだ。
自分の場合は買い物は目当てではないので、とりあえず向かってみることに。

と、、、想像以上に騒々しいな。
道のど真ん中でまでシートを広げて物売りをしていやがるところもあったりして。

そして呼び込みも確かに少しウザい。でもいろんな店があって面白いと言えば面白いところだった。
ここまでさんざん歩いてきたので、広場で少し休憩。

自販機で買った600ウォンのペプシコーラを飲んで…

いや、分別しようにも読めないんスけど。w
と、そろそろいい時間になってきた。
土産を抱えたまま再びロッテホテルに戻り、カジノツアーの集合場所であるH.I.S.支店へ。
今回の添乗員さんは…あれ。朝の半日市内観光と同じ人だ。
向こうも自分を覚えていてくれたらしく、そして案の定「勝ったら私にお土産を買ってくださ〜い」だって。w
今回のメンバーはさすがに若い連中が多く、そして無料ツアーなだけあって人数も多く、バス2台に分かれて行くことに。
少し離れた場所まで移動し、到着したのはウォーカーヒルホテル。なんでも国内外の要人が泊まる高級ホテルだそうな。
ちなみにカジノ内は撮影禁止とのことでした。

さて。
さてさてさて!
カジノと言えば、8年前に行ったラスベガス!
あの時は学生ということもあって財力も無く、また英語も今以上に喋れず、あまり堪能できなかった思いがあり、今回は出来るだけ楽しもう、と心に決めていた。
時間は1時間ほどしかないということだったので、勝つ・負ける云々ではなく、軍資金1万円分を遊び代としてつぎ込んで、全部スるつもりでいた。
まずは手軽にスロットマシーン。ここに20,000ウォンほど費やしてみたが、結果はゼロ。
お次は「ダイサイ」と呼ばれるゲーム。
ダイサイとは、ディーラーが3つのサイコロを投げ、その目の合計数や、何が出るかを予想して掛けるゲーム。ルーレットに似ているかもしれない。
最低ゲーム料金、つまりチップ1枚が5,000ウォンと高め…つまり(約)500円玉を直接掛ける計算となり、若干尻込みしたが、まぁ今回は負けてモトモトという心構えがあったので、ひとまず30,000ウォン=チップ6枚を費やすことに。
そして結果は…多少善戦したものの、残念ながらこれまたゼロ。
お次は…ブラックジャックに挑戦。
お馴染みのカードゲームですね。
ここも30,000ウォン=チップ6枚を軍資金として投入。
すると…いきなりエースと絵札が出て、ディーラーと勝負せずして2.5倍ゲット。
しかもこれが2連続!
その後もわりと善戦出来て、結果チップ4枚ほど残して別のテーブルへ移る。
残り時間は20分ほど。
バカラ・ポーカー・ルーレットもやりたかったが、最低金額が高かったり、席が埋まっていることもあり、再度さきほどのダイサイへ。
残りの軍資金を全額チップに交換し、毎回2〜3枚ずつBET。
BET基準はテキトーだけど、それでも毎回ゾロ目(3つのサイコロが3つとも同じ数になる)には1枚掛けていた。
そして最後の最後。
もう残り5分かーということで、残っていたチップを全部掛けてスって終わろうとしたら…
ゾロ目が当たった!!!!!
なんと24倍!
入り口近くの席というのもあり、この少し前からギャラリーが集まっていたのだが、これが出たとき、軽く場が涌いたのが少し嬉しかった。
ちょうど時間になったので、チップを換金して…
結果、幸運にも約1万円が約1.5万円に増えて終わる事ができた。
そしてバスに戻り、例の添乗員のオバハンに「勝ちましたよー」と報告。もちろん「お土産お土産」と冗談半分に催促されましたが。
さて、そんな楽しい時間を過ごせた後、一行は南大門市場に向かう。
ただ、聞くところによると、「ツアー」というよりは半自由行動のような感じらしく、また、希望者には途中の東大門(トムデムン)や明洞で降りても構わないという事だった。
そして自分も迷っていたが、途中でみんなどんどん降りていくし、南大門は昼に行ったから、明洞で降りて晩ご飯でも食べようと決め、そこで降りることにした。
ところで四六時中「お土産お土産」と言ってた添乗員さんにも、まぁそれが冗談だとは分かってはいたものの、何とかしてこの感謝の気持ちを伝えたい。そして出来ればこの冗談半分に対し、自分も冗談半分で本当に土産を渡せればいいなぁと思っていたんだけど…
ずっと抱えていたじゃありませんかこのお土産袋。(笑)
ということでバスから降りるとき、添乗員さんをつかまえて、午前の半日市内観光のときに買った土産の中から、垢スリ石鹸をお土産としてプレゼントした。
添乗員さんは予想通り、最初は遠慮していたけど、「これは感謝の気持ちだよ」と伝えると、受け取ってくれた。
そして握手をしてお別れ。
さて。
今夜は…そうだな、石焼ビビンバが食べたいなァ。

少し街を歩き、良さげな店に決めて入る。
もはや明洞は日本と大差無い。
メニューも相変わらず日本語併記だし、席の隣は日本人観光客が焼肉をつついていたし、そしてカジノの体験もあって、全くもって安心感でいっぱいだった。
海外旅行のテーマのひとつ、それはその国の言葉をなるべく喋ること。
ということで、草g本から使えそうなフレーズを片っ端から。
「チャムカンマニョ(すみません)」と店員を呼び、
「イゴ チュセヨ(これください)」とメニューを指差して石焼ビビンバと焼酎を注文、それから
「ムル チュセヨ(お水ください)」と言って水をもらう。

相変わらずの小皿ラッシュに加え、

焼酎が登場し、

そしてお待ちかね、ビビンバがどどーんと登場。
でも昨晩のように2人前というわけではなかったので、無事に全部たいらげることができた。
そして伝票を持ってレジに行き、石焼ビビンバ9,000ウォン+焼酎3,000ウォンを支払い、「カムサハムニダ(ありがとう)」と言って店を出る。
うーん、うまく喋れました。w

ほろ酔い気分で夜の明洞を歩き、地下鉄に乗り、ホテルに戻る。
そこにはもはや、緊張感も威圧感も感じることは微塵も無かったのでありました。
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