>> リムジンで巡るオアフ島一周ツアー <<



大型リムジンでオアフ島を巡る


3日目は早朝から夕方まで、ほぼまる一日を費やして、大型リムジンでオアフ島を一周するという贅沢なツアーに参加。
同じ一周ツアーではもう少し値段の安い“バスで一周ツアー”というものもあったが、少人数のほうが人との距離も近づくだろうと思い、また街では普通のリムジンをタクシーの如く利用出来るチケットも無料で貰えるとあり、こちらを選んだ。

ちなみにオアフ島というのは、他でもない、今現在自分がいる島。ハワイ諸島には「ハワイ島」という名前の島もあるけど、一番メジャーというか人が多いのがこの「オアフ島」。
…というのを出発直前にガイドブックで知りました。(笑)


ツアーの朝は早い。7時にホテルのロビー集合。なのでそれまでに起き、軽く朝食を取り、準備を整える。
そして時間通り、リムジン到着。どうやらまたもや自分が一番乗りのようだ。恐らく、ホテルが街の一番外れに位置しているからだろう。値段も安めだったからね。でも、十分に歩ける距離だからそこまで辺鄙な場所、というわけでもないけど。

運転手のオッサンに挨拶。聞けば日本人で、随分と昔にハワイに移り住んだという。

次のホテルに向かう。ピックアップで人がぞろぞろ乗り込んできた。どうやら学生仲間のようだ。人数は4人。挨拶をし、次に向かう。
お次は男女のカップル。京都在住の新婚夫婦らしい。年齢は自分とほぼ同じとのこと。うーむ、羨ましい。(笑)
そして最後にお婆さんと、その娘さん。娘さんと言っても40歳くらいだろうか。結構鍛え抜いているようで、このメンバーの中でも不思議と一番ランナーらしい風格を漂わせている。

この9人+運転手の合計10人で、今日一日を共にすることに。



ダイヤモンドヘッド入り口

まず最初に訪れるのは、ダイヤモンドヘッド。と言っても登っている時間までは無いので、その入り口付近まで。
たまたま前日に訪れていただけあって、ここはまぁ、正直どーでもいいポイント。(失礼)

その時、ふと空を見上げると虹がかかっていた。
運転手の話によると、ハワイは雨が降ってもすぐにやむ。だからハワイ在住の人は傘を持たないんだそうな。ホンマかいな。

そして虹がよく出るんだそうな。だからハワイのナンバープレートは虹マークが必ず付いているんだと。

写真では分かり辛いが、なるほど確かに虹のマークが掛かっている。そう思ってほかの車を見ると…確かにどのナンバープレートにも虹がデザインされているな。
そういえば初日、タンタラスの丘の夜景ツアー、あれも雨が降ったりやんだりだったっけ。
なるほど。それならホノルルマラソン当日もたぶん晴れるだろうと思い、唯一の心配事であった天候もクリアとなり、これでひと安心。



ハナウマ・ベイ

お次は海中公園として保護されている人気スポット、ハナウマ・ベイと呼ばれる入り江。ここはガイドブックにも載っていたが、写真が航空写真なのだろうか、結構小規模というイメージがあった。

現地到着。入り口で料金を払っている。なるほど、保護はされているが、一般にも公開されている分、保護に掛かる費用でも徴収しているのだろうか。まぁこの料金もツアー代に含まれているのだろう、まさかここで個別に支払う事は無く、中に入る。

さて、実物は、、、写真一枚では収まらないくらいの大きなものだった。
というわけで写真一枚ではちょっと分かり辛かったので、ムリヤリ繋げてみたのが上の写真。隕石が落下して出来たのだろうか、形的に貝殻のような湾曲した入り江となっていることが分かるだろう。
ちなみにここでは海水浴やダイビングを楽しむことができるらしい。ダイビングはまだ未体験なので、いつかやってみたいものだ。



潮吹き岩

海岸沿いに車は進み、お次の観光スポット、潮吹き岩に到着。
ここではクジラの潮吹きのように、波が打ち寄せられるたびに自然の岩盤から海水が真上に吹き上がる光景が見られる観光スポット。それなりに有名らしい。
…が、イマイチ興味が無かったので(汗)風景写真だけ撮って次へ。とにかく風が強かった。


そう言えば、単独参加である自分が他のメンバーと打ち解けるようになってきたのはこの辺りからだったかもしれない。きっかけは、新婚夫婦の奥さんのほうから「ハワイは何度も来ているんですか?」という問いかけから。一人で一周ツアーに参加するのだから、ハワイは詳しいと思われたらしい。
そこから在住の話、自分が京都が好きだと言う話、またそれに乗じてお婆さんと娘さんとも会話が弾む。どうやら全員、明日のマラソンを走るらしい。さすがにお婆さんはフルマラソンではなく、最初の10kmを歩くという「レースデーウォーク」の参加とのことだったが、ゴールでみんなを待っているよ、っていう話になり。
また運転手も会話に加わる。ハワイはサーフィンのメッカ。「サーフィンやる?」っていう問いかけに「このあと予約を取って、マラソンの翌日やる予定だ」って言ったら目を丸くしていたのを良く覚えている。

次のポイントに向かう車中、予定のあれこれを話しし合う。面白かったのが、今日このツアーが終わった後に実弾射撃をやるって言ったら、お婆さんが「面白いよ〜」って言ってた事。お婆さんもやったんだ。元気だなぁ。
それからフルマラソンは初めてって話をしたら、新婚夫婦も初めてだと言う。やはり新婚旅行らしいが、会社の人たちからは「もっと綺麗で楽しいリゾート地にすればいいのに、何が悲しゅうて苦しいマラソンをしに行くんだ」って言われたんだそうな。その辺はみんな同じ体力バカって感じで、なんか共感できるのがスポーツの良さかもね。
それに、そういう同じ苦しい思いをするからこそ、ゴール後の夫婦の結束もより強くなるかも、とも思った。
まぁ二人は「どうだかねー。そうだといいんだけど」って言ってたけど。



曙ママの店

次の目的地に向かう途中、大相撲の曙、今はK-1といった格闘技に参戦しているあのアケボノの母親が開いている店の話になり、そこにトイレ休憩に行く話になった。というか最初からコースに組み込まれていたんだろうけど。

店の前には曙の銅像。そして入り口には日本語の表記が。なるほど。やはり日本人観光客を100%意識してるな。(笑)
そしてこの日もいたいた。曙ママだ。ママも曙にソックリだった。運転手がそう言ってたが、ホントにソックリだ。(笑)
店内は普通のお土産屋になっていて、それに加えて相撲関連グッズが売っている。また写真もあり、あの貴乃花と一緒の写真もあった。
それと、ママと一緒に記念撮影が出来るとあって、みんなで順番に撮影。
そして脇にはチップ入れが。
何も買わないで写真だけ撮らせてもらうのもちょっと悪いと思い、ちゃんと入れてきた。そのへんは気弱な日本人代表。(笑)



レイの花飾り

さて、お次は「レイ」と呼ばれる、ハワイの代表的な装飾品作りを体験。
レイと言えば首から掛けてもらう首飾りが一番有名だが、ここでは頭に巻いて乗せるタイプの花飾り作りを体験することに。
ちなみに造りは非常に単純。太い針に糸を結び、レイ花と葉っぱを交互に針に差していき、最後に針を引き抜いて糸を結ぶだけ。それでいて、出来上がるとやっぱり少しいい気分になるわね。

出来上がった花飾りを頭に載せ、みんなで記念撮影。んー、みんな可愛いっていうかお茶目。(笑)



その後、土産屋で昼ご飯なのだが、その準備までの約20分、土産を見て待つことに。
ところがここに入ったと同時に始まる販売員の解説。やれサンゴのどこがどうなってるのがホンモノで、どうなってるのがニセモノで。やたらとニセモノニセモノホンモノホンモノと連呼するもんだから、もとから興味は無かったけど余計にホンモノと主張する土産品が実はニセモノなんじゃないかって疑いたくなるわな。(笑)
ていうかコレもツアー客相手に最初から組み込まれているんだろう。

販売員の「何か買え」攻撃に逃げるために一旦外に出る。



ふと思い出した。昨日、ルアウで会った女の子にサーフィンの予約をするって約束をしてたんだった。

早速H.I.S.に電話してみる。
しかし、予約は電話では受け付けられず、免税店にあるH.I.S.カウンターまで直接来てほしいとのこと。
うーん、ちょっと困った。

そこで、予約受け付けの終了時間を確認し、それから運転手にこのツアーの終了時間を確認する。
…ふむ、そこそこギリギリだな。でも帰りに免税店近くで降ろしてもらえれば、、、ということで、運転手に「帰りは免税店で降ろしてほしい」と伝える。すると運転手は快諾してくれた。
これでほぼ間に合うだろうとひと安心。


そしてお昼ご飯の時間。(写真撮り忘れた)
テーブルは2つ。片方は学生4人で固まり、もう片方のテーブルに自分は座る。既にこの前後からこのグループでほぼ形成されていたけど、単独参加者にとってこの組み合わせはある意味ベストだったかも。



ジュラシックパークのロケ地

腹も膨らみ、サーフィンの予約の目処が立つ目途も立ったところで次に向かう。
外の景色もその都度変化し、常に雲が掛かっていて雨がちの地域もあれば、ほとんど雨の降らない地域もあるとのこと。そしてその天候に合わせるかのように、生えている植物もさまざま。

そしてまた土産屋に。
ここでは様々な味のコーヒーと、それからマカダミアが売っている。
土産は今ここで買ってしまうと、あとの荷物が多くなるので買わなかったが、試飲試食分はチップをキッチリ入れておきました。


そして間もなく出発。
途中、映画「ジュラシックパーク」のロケに使われたという山の風景を車内から望む。なるほど、言われてみれば確かに原始の時代の風景と見えなくもないな、などと言葉を鵜呑みにしやすいヒトの感想をもつのでありました。(笑)



ノース・ショア

サーフィンのメッカ中のメッカ、ノース・ショア。読んで字の如く、オアフ島北部の浜辺。
それまで時々雨が降ったりしていたような曇り空だったが、この近辺は天気も物凄く良く、また浜辺が、海が、とても綺麗だった。

ただこの日は波が高くて、遊泳禁止の赤フラッグが立っていた。それでも泳いだりしてる人はいたけど。



車に乗り込み、次の場所に向かう。

だんだんと交通量が増えてきた。それに駐車台数も増えてくる。
どうやらこの日は偶然にも、サーファー最高峰と言われる「パイプラインマスターズ」という大会が開催されているようだ。ただ当然ながらコース予定には入っていなかったので残念ながら素通りしたけど、結構盛り上がっていたみたい。

その後ノースショア・マーケットプレイスでトイレ休憩。
その間に何軒か店を覗いてみたが、ホントにこの辺りはサーフィン一色だなと感じた。新品・中古のサーフィン用品が沢山。
こりゃ何としても明後日はサーフィンの予約を入れねば。(笑)

そして土産屋の金髪の似合うべっぴんさんな店員に気を許したがための「何か買え」攻撃を辛くも突破し、次に向かう。



ドール・プランテーション

お次は果物製品のジュースで有名な、あのドールの果実園に向かう。
ここ一帯は主にパイナップル畑が広がり、果実園も…というか完全にパイナップル一色。

ちょっと珍しかったのでいくつかのパイナップルな土産品を買い、それからパイナップルのアイスクリームを食べてみる。(写真は、最初撮り忘れて途中まで食べてしまった状態のもの(笑))

そして急ぎ足で次へ。


しかしまぁ、確かにツアーで時間に縛られて急ぎ足というのはあるけど、少人数でのツアーだから多少遅れても結構融通が利くのが大きな違いかも。同じオアフ島一周ないし半周ツアーで、バスで巡るタイプだったら恐らくこれ以上に作業的なツアーになっているんだろうな。
そう思うと、少し高かったけどリムジンにしてよかった。何よりも、タクシー代わりになるチケットも貰えたし。(笑)





ハイウェイを移動中、虹がまた見えた





アリゾナ記念館

残りの観光ポイントは少なくなってきた。
ハイウェイで一気に距離を進み、お次はアリゾナ記念館に到着。
ここはハワイ観光で一応行ってみたかった場所だったので、このツアーで含まれていたのでちょっとラッキー。まぁ有名どころだから含まれていて当然と言えば当然かもしれないけど。

ただ、訪れた日付が12月10日。そして真珠湾攻撃の日付が日本時間の1941年12月8日、ハワイ時間の12月7日。ちょっと時期的に…アレかもな。それに日本は終戦日を重んじるけど、ハワイは開戦日を重んじるって聞いてたし。

ここでは潜水艦を使って、沈没した戦艦アリゾナを見るツアーというのもあるらしいが、時間の制約もあったし、この時期にヘラヘラして観に行く勇気も無かったので(何)、静かにざっと見てさっさと出ることに。




ところでふと見たこの光景。アメリカは自転車をそのまま電車に乗り入れられるんだけど、ハワイ唯一の公共交通手段であるバスも例外ではないみたいね。同じ(元?)自転車乗りとしてはちょっと羨ましいかも。



この木なんの木

自分にとってのハワイ観光の、最大の目的がこの“この木なんの木”の観光と写真撮影。
なんでも、樹齢が高いために今年を最後に暫く見れなくなる…のかな?そんな情報を初日の説明会で知ったので、今回のハワイ観光で何としても行きたかったポイントだった。それだけに写真を…ここだけで40枚も撮ってしまった。(笑)
唯一の心配は、訪問時刻が午後3時頃という予定だったので、日が傾いてうまく撮れないかも、ということだったのだが、何とかまだ大丈夫な時間帯だったのでひと安心。

ひと通り撮影したあと木の幹付近まで移動して、内側から上のほうもいろいろ撮ってみたんだけど、結構スカスカしてるのね。
てか、テンション高めだったせいか撮りまくってはいたんだけど、内側から撮影する時間も一人で結構使ってしまい、ちょっと他の人の撮影の邪魔になっちゃったかもしれないな。ごめんなさい。

ところで、ここに来る観光客なんか日本人くらいしかいないらしい。でも、そりゃまぁ、自分もあのCMを見なかったら来ないだろうし。それにこういうタイプの木はハワイには結構あるみたいだし、実際にいくつか見たし。でも、そんな中からCMでこの木を選んだのは恐らく、形が整っていて綺麗だからなんだろうなぁ。実際、この周りにも何本か生えていた木の中でこれが一番堂々としていたし。


そうこうしているうちにあっという間に時間も経ち、ここを去る時間も近づいてきた。
そして駐車場で最後にみんなで記念撮影をパシャリ。ちなみに自分、外出する際は手ぶらではない限り、ほぼ大抵デジカメと小型三脚を持ち歩いている。そしてハワイでも例外なく持ち歩いていたわけだが、そのおかげで、運転手を含めて全員で撮ることができた。





お別れ

最後にヒロ・ハッティというデパートに行き、マカダミアナッツチョコレートなどのお土産を買い、それと観光客相手用のマグカップを貰う。
そして約束通り免税店で降ろしてもらい、早朝からのオアフ島一周ツアーはこれで終わることになる。


単独参加者の自分に、最初に声を掛けてくれた新婚夫婦、そしてお婆さんと娘さん、それから学生たちに明日のマラソンの健闘を誓い合い、そして運が良ければゴールで会おうと声を掛け合い、長くて短かった一期一会の出会いもこれで終わり。

別れる間際、新婚夫婦に晩ご飯を誘われ、心底ご一緒したかったが、サーフィンの予約と実弾射撃と買い物をしなければならないから、まさかそれに付き合わせるわけにもいかないし、ということで断腸の思いでこれを辞退。その気持ちだけを大切に頂戴しました。




さぁ、自分の一日はまだ終わらない。H.I.S.カウンターに、そして実弾射撃場に、急げや急げ。

 

次へ / もどる