>> 佐渡国際トライアスロン B-TYPE参戦記 <<
〜 帰路 / 高まるモチベーションを胸に 〜
前日の早朝起床に対し、ゆっくりとした朝を迎えた最終日。
晴れ渡った空、穏やかな海、完走の充実感、再び心を新たにした生涯目標、そして夢。
バイキング形式の朝食。腹は八分目。
自転車を片付け、荷造りをし、お世話になった宿の人たちに礼を言ってここを後にする。
帰路のスケジュールは特に決まっていない。帰りのフェリーの時刻にさえ間に合えば、何だっていい。
そこで、閉会式会場の雰囲気を味わいたいと申し出て、皆で行くことになった。
会場ではすでに閉会式が始まっていた。
様々な部門で名前がコールされ、壇上に上がるアスリートたち。
…不思議と、去年の自転車レース「ツール・ド・おきなわ」の時に抱いた感情:自分もあの場に立ちたい、という想いは浮かんでこなかった。
レベルの違いがあまりにも圧倒的すぎて、壇上に上がるための努力の内容が想像すら付かなかいから…なのかもしれない。
頃合いを見て、会場を抜ける。
今回のツアーでお世話になったPowerBarブースをバックに、全員で記念撮影。
…ちゃっかり真ん中に立ってるし(笑)
一応、気を遣って中腰にはなってるけど、後ろが少し隠れちゃってますな。
帰りのフェリーにはまだ時間がある。そこで、近く開催されるヒルクライムコースを車で登ってみることになった。
山頂近辺からの眺めは…
皆、疲れて景色を見る余裕もあまり無さそうw
牛の放牧。
フェリー乗り場である両津港に戻ってきた。
乗船する車で目に付くのは、やはり自転車、そして自転車。
お土産ロードを抜ける。
お疲れ様です。
海草そばを食べる。
もうすぐ出航の時間。
「Aタイプ」参戦の日まで、しばしのお別れ。
往路では見るだけだった、カモメの餌付けにチャレンジ。(動画:4.0MB)
陸が見えてきた。
往路と同じ光景。
本州到着。
東京まで、330km。
ガーラ湯沢を通過する。
スノーボードシーズンまではまだもう少し。
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かつて、レース前と後とで、これほどまでに心境の変化を感じたことは無かった。
生涯目標である「ロングディスタンスの完走」それ自体がぶれることはもちろん無いが、それに至る経緯、そう、今回のようにミドルディスタンスに挑む姿勢は、当初“単なる足掛かり”でしかなかった。
だからこそ、1ヶ月前の埼玉のレースでその距離を完走したために、今回のレースは「出なくても良かったかもしれない」と思ったのだ。
けれどもそれは完全に間違っていた。
良い意味で間違っていた。
人間、やはり原動力となるのは自身のモチベーションにある。
モチベーションをいかに維持し、それを日々の単調なトレーニングに繋げていくか。
佐渡のレースを終えてから、遅れること3ヶ月弱の時点でこの参戦記を執筆している。
その間、何度か長距離の練習をする事があった。
佐渡の僅か1週間後、BIKE230km練習。
その1週間後、ふたたびBIKE230km練習。
その2日後、RUN40km。
その後、細かなRUN練とSWIM練。
10月上旬、単独自己最長となるBIKE246km。
その翌日、フルマラソン。
数回のSWIM練習を挟み、
BIKE130km練。
細かなRUN練習を挟み、
11月上旬、10kmマラソン大会。
その1週間後、42km RUN。
今までの自分からして、内容・量ともにペースが尋常ではないのは明らかだ。
だがもちろん、そのどれを取っても決してダラダラした内容ではない。
やはり根底にあるのは、ロングディスタンスの完走、そしてそのモチベーションの原動力たるや、佐渡「Aタイプ」に挑むアスリートの姿を目にしたことにあるのは、もはや疑いの余地が無い。
お金では買えないものと、買えるものがある。
どうやら今回の旅路では、お金を払って、お金では買えない貴重なものを手に入れることが出来たようだ。
年を重ね、歳を追うごとに、
それでもまだ俺はやれている。
俺は、前に進めている。
それだけが原動力。
それこそが、原動力。
これが俺の、信じる道。
俺はまだ、負けない。
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