佐渡ヶ島の海

自己評価 ★★★☆☆ / 2009年9月

佐渡ヶ島の海

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私の生涯目標のひとつに、「死ぬまでにロングディスタンストライアスロンを完走する」というものがあります。ロングディスタンスとは、水泳3.8km〜自転車180km〜マラソン42.195kmを基準としたものを指し、大会によって距離は多少前後はするのですが、いよいよその目標達成のステップとして、この約半分の距離:「佐渡国際トライアスロン・Bタイプ」に参加してきました。

Bタイプの距離は水泳2km〜自転車105km〜マラソン20km。しかし制限時間はフルである「Aタイプ」と同じなので、メカトラブルや自分からリタイヤさえしなければ絶対に完走できる好条件。加えて、8月に埼玉県で同等の距離のレースを完走していたので、それも完走への自信をもって挑むことができました。

目標は、7時間切り。

レースが始まります。Aタイプの選手750人がいっせいに日本海へとなだれこみ、これから始まる長丁場へと向かっていきます。
そしてその1時間後、いよいよBタイプのスタート!

水泳は別のレースで既に3.2kmを泳いだ経験があるので、落ち着いて距離を消化。ちょうど朝日が選手たちを照らし、水中ではそのシルエットが朝日に照らされ、何とも幻想的な光景を醸し出していました。
海水の浮力に加え、多人数での“流れるプール”状態に後を押され、なんと46分でこれを消化。次なる自転車へと移ってゆきます。

自転車については現役時代からブランクはあるとは言え、最近の練習量そしてもともとこれを専門としていただけに、すでに距離への不安はありません。途中のアップダウンに少し苦戦させられたものの、追い風に助けられて平均32km/h程度…若干のオーバーペース感は否めませんでしたが、調子の良い時は行けるところまで行ってしまおう、という作戦で距離を消化していきます。
残り25km付近からの登坂、向かい風そして疲労に苦しめられながらも、3時間44分でこれを終わらせます。

最後のマラソン20km。身体が重いのはいつものこと。しかしそれでも最初の5km計測が30分と、決して悪くないペース。
何度も歩きたい衝動に駆られましたが、折り返し地点である10kmまでは絶対に走り続ける!と言い聞かせ、我慢、我慢。
そして折り返し…と、そこで自分に声を掛ける他選手が!
そう、彼こそ今回、同じレースツアーで旅をしてきた仲間の一人だったのです。こうなったら…彼を抜かさんと、後半も、そしてゴールまで歩くことは出来ません。
重く苦しい道のりを、それでも一度走ってきた道だけにそのコースは頭に入っているため、残りの距離が幸か不幸か分かってしまうもの。でも、それゆえ最後まで歩かずに辿り着こうという意思が継続できたのも事実かもしれません。
そしてついに最後の商店街に入ります。苦しい顔をやめ、地元の住民そして子どもたちとハイタッチをして、、、笑顔を伴ってのゴール

記録は、目標達成の6時間34分32秒。


そんなわけで、、、ちょうど宿泊施設の目の前が日本海だったので撮影したのがこの一枚なのですが、滞在期間中そしてレース中と、終始穏やかな海のお陰で無事にレースも完走を果たすことができました。これを自信に、そして「目指す距離はこの倍!この程度で満足していたらまだまだだ。」という想いを胸に、生涯目標の達成へと突き進んでいきたいという…モチベーションを更に高める貴重な経験ができたものと思います。


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