>> 国道254号を自転車で端から端まで走ってみる <<
2009年10月
先月度に実施した「国道1号:富士〜名古屋」編では、本当はゴールの大阪まで2日掛けて辿り着きたかったものの残念ながら達成できなかったのもあってか、今回のプランでは何としてもゴールまで辿り着きたい!という思いが一層強くなったのであります。
総延長距離:223.6km。
スタート :東京都文京区本郷三丁目。
ゴール :長野県松本市。
距離だけを見れば、すでにこれ以上の距離を走った経験が何度かあるので恐らく達成可能ではあると思うけど、まぁ寄り道したり迂回したり道に迷ったりで230kmくらいにはなりそうな予感。
というわけで今回は、土日月3連休のうち土曜日を利用しての挑戦。
前日は仕事を定時ジャストで帰ったとはいえ、さすがにいささかの睡眠不足感は否めずだけど、それよりも少し寒いのが問題かな。
■スタート時の気温:18度
■出発およびゴール目標:3時過ぎスタート&15〜16時頃ゴール
帰りは高速バスか特急スーパーあずさで戻る予定。
それでは、行ってみましょう。。。
03:20 自宅を出発し、254号の起点である本郷三丁目の交差点に移動。
04:10 本郷三丁目のスタート地点の場所に迷ってしまうが、なんとか到着。
いったんスピードメーターのカウントをリセットし、撮影を済ませ、予定より10分遅れで改めてスタート。
05:10 所沢を越えると、4車線が2車線に減る。そして「川越街道」のモニュメントを発見。
この辺りは、昼間は林のトンネル状態になっていて比較的イイ感じなのだけど、今はまだ真っ暗。5時を過ぎてもまだこの暗さに、季節の移り変わりを感じる。
06:30 ようやく陽が昇り、すがすがしい秋の空が広がってきた。
途中、いつの間にか254号を外れて川越駅に着いてしまい、復帰に10分ロスしたり、加えて小雨に降られたが、何とか持ち直してくれたようだ。
06:50 東松山でスローパンク。20分ロス。
08:20 児玉のセブンイレブンで休憩。走行距離、85km。
ずっと肌寒かったが、ようやく陽射しが出てきてくれた。
あと右ヒザが少し痛いものの、いわゆるマラソンで致命的となるヒザ裏の痛みはまだほとんど無いので、しばらくこのペースで行ってみよう。
09:00 群馬県突入。100km。
10:40 富岡市で小休止。124km。平均速度は23.6km。
軽い向かい風に加えて緩い上り坂がダラダラと続くが、陽射しは心地良い。
交通量もさほど多くなく、今のところ自動車専用道路にも出くわしてないので走りやすい。この前の国道1号とは大違いだな。(笑)
このあとは妙義山の山脈を越えることになりそう。
越えなくていいならそうしたいが、254号が山越えルートであるなら…越えるしかない。
でもまだあと100kmはありそう。
めんどくさ。(マテ
11:50 254号最大の難所、内山峠に挑む。
平均9%の勾配が延々と続く山道。これを、かれこれ1時間は上り続けているだろうか。
登坂専用車線の存在がその急勾配を物語る。
しかし、この絶景は…何とも言えない感動を与えてくれる。そして…
13:10 内山峠の山頂はトンネル内にあった。
国道254号の最高地点:標高947m。
そしてここは群馬県と長野県との県境でもあった。
長野県は佐久市に入る。佐久と言えば…
佐久スキーガーデンパラダw
などとアホな事を考えつつも、これまでの鬱憤を晴らすように下り坂を飛ばす。
13:15 コンビニ休憩。
まだあと70kmもあるのか。しかも、最高標高地点を抜けたからと言って、あとは下りだけかと思ったら実はそうでもなくて、むしろあと1箇所、山岳地帯があるっぽい(汗
この調子だとゴールは17〜18時くらいになりそうだな。。。
そうそう、山岳ステージ前にサドルを3〜4ミリ高くしてみた。
ヒザが痛むと立ちこぎをよくするんだけど、ってことはヒザを伸ばした状態がラク、って考えられるので。
結果的には、痛みはひかなかったけど、逆に言えば悪化しなかった事になる…のかな?
国道とは言え、こんな田舎道もある。w
それにしても今回は天気には恵まれてよかった。
ただ、さすがにもう10月だから風は冷たいので、太陽が雲に隠れたりするとやっぱり肌寒かったりするけど。(汗
15:30 ここにきてようやく最終目的地「松本」の標記が出てくる。193km。
15:50 長和町のコンビニにて小休止。山越えはあと1〜2つ。もうひと踏ん張り。
ところでここのコンビニなんだけど、ひとつ前の山を抜けて「そろそろ休憩したいなー。コンビニ無いかなー。」と思った瞬間にその看板が遠くに目に入ってきて、「あぁ、ありがたや。」とその偶然に驚いたというエピソードがあったりします。(笑)
それにしても254号、なかなか手応えがある…っていうか、中盤から後半にかけての山岳がキツいやね。
自転車にとっては全体的に走りやすいけど、ときどき案内表記が無くなるのが困る(汗
特にほかの国道との重複箇所なんかは、しばらく走ってみないと分からなくて、ようやく標識を見つけては安堵してみたり。
あと問題は向かい風。
それにそろそろ気温も下がってきて、、、はやいところゴールせな。
16:30 終盤の難関、有料道路に挑む。
想像では少し上れば終わるだろうと思ったがとんでもない。
行けども行けども終わらない。しかも勾配が容赦なくキツい。
200km走ってこの試練は正直、こたえる。
唯一のプラス要素は、陽がほとんど落ちたものの、その精一杯の登坂による汗で体温が維持できたことくらいか。
17:20 料金所通過。自動車の列にまぎれて自転車がちゃっかり並ぶw
唯一にして最大の不安であったこの有料道路も、「自転車:50円」という表記がある、すなわち走行可能とあって、ホッと胸を撫で下ろす。
それどころか料金所のおっちゃん、「道が狭いから軽トラで送ろうか?」と声を掛けてくれた。
ただ、ここまで220kmを自力で走って、ここで文明の力に頼っては意味がない。
その気持ちだけいただいて、再び前に進む。
2,500mのトンネルを抜けると、すっかり暗くなっていた。そして気温も低い。
だが、ここからしばらくは下りの連続だ。
これまでの鬱憤を晴らすかのように、65km/hで一気に駆け降りる。
遠くに松本市街の明かりが見える。
あと少し…
17:55 最後の有料道路を抜ける。
ここの料金所は無人だったが、100円だったので律義に機械にコインを投入。
いや、チャリでもちゃんと機械が認識するのかを試したかったのでw
そして
17:59 ついに254号の終着地点に到達。
予想通り、特にモニュメントらしきものは無かったが、そんな事はたいした問題ではない。
国道254号を端から端まで走破する。
自分で決めた目標を達成できれば、ほかには何もいらないのだ。
走行距離 :230km
純走行時間:10時間35分49秒
総走行時間:13時間50分
平均速度 :21.7km/h
18:20 多少迷うも、松本駅到着。
それにしても予想以上に遅くなってしまった。
遅くなった要因はただひとつ。東京と松本とで、そもそもの標高が全く違うのだ。
つまり、基本的に上り坂メイン。
いくら230kmを走った経験があるからとは言え、その時は行って帰っての往復コース、つまり標高差ゼロ。
この事を全く念頭に入れていなかったのが誤算だった。
…よく考えてみれば簡単に分かりそうなことだけどw
ただ今回、単独走行距離としては今日の走りが自己ベスト。
スタート地点までの移動10kmと、松本駅までの移動6kmとで合計246kmだった。
観光もせず、帰りの高速バスも探さず、JR特急あずさ指定席を確保し、家路につく。
6,710円で3時間弱。
到着予定、22時07分。
早い、速い。
今夜はゆっくり風呂に入って、早く寝よう。
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