>> 大阪出張滞在記 <<
2003年10月
商人(あきんど)の街、人情の街、そしてオッカナソウな街(汗)ってことで大阪には以前から興味があったわけだが、ひょんなことから大阪出張が決まり、仕事そっちのけの「長期旅行」として滞在した2ヶ月間の体験記をここでは綴っていこうと思う。
なお、街の本質を知らない旅行者にありがちの「良いとこ取り」が多々見受けられるのは仕様っていうことで。
暮らしやすい街、大阪 |
って、のっけから良いとこ取りかい、って感じなんだけど、実際東京の交通、物価その他と比較すると、至極単純明快な区画、交通、それから、あ、物価は結局大して変わらないか。ともかく、仕事柄電車をよく使うのだけども、大阪全体がそれほど大きくない事もあるが、特に地下鉄が実に単純で分かり易いのである。大概の乗り換え回数は1回で済み、そして、どの路線を乗っても必ず中央線(緑の電車)と交わるという。。。さすがは「名は体を表す」、である。
まぁ逆を言ってしまうと、どこに行くにも1回は乗り換える事が多い、という事になるし、しかもその乗り換えに要する時間が長い(ひたすら、歩く歩く)のが難点ではあるが。ただそれを除けば、ほとんどの移動が地下鉄で事足りてしまうのが嬉しいところ。
嬉しい点はもうひとつある。これは非常に感心した事なのだが、地下鉄全線・加えて市営バスが乗り放題になる定期が存在するのだ。もちろん、通常の定期券よりも割高ではあるが、先にも触れた通り、地下鉄の利用機会が多く、そしてほとんど地下鉄だけでカバー出来る点において、仕事でもプライベートでも非常に重宝するものであった。
ところで。大阪は妙に年配者が多いな、と当初よく思ったものだが、実際は少し事情が違っていた。年配者が多いのではなく年配者の出歩ける環境が整っているのだ。エレベーターの設置はもとより、車両一両ごとに一箇所ある車椅子のスペース。そして、それが実際に利用される光景、つまりは駅職員がホームと車両の間に板を設置して車椅子の出入りを手伝う姿を、それこそ地下鉄に乗るたびに目撃するのでは、というくらいの勢いでしばしば目の当たりにした。
ところで。勤務先は中央線沿線沿いの、ほぼ大阪の中心部。しかし社宅(つってもレオパレスだが)は市営地下鉄路線から一駅外れた、近鉄線の沿線上。一応、相互で乗り入れている為、乗り換え無し通勤が実現されてるわけだが、当然全線定期の範囲からは外れているので、毎朝毎晩が若干手間が掛かったのが残念。
街で見かけたこんなもの |
見知らぬ土地での一風変わった景観ってものがまた面白いもので、土地の人にとってそれが普通のモノであっても、自分にとっては興味の対象となる。とはいえ一応、仕事中というタテマエから堂々とカメラを持ち歩くわけにもいかない…わけではなかったんだけど、ようするにジャマだったので携帯電話のカメラでいろいろ撮ってみた。
ビルを貫く高速道路 |
やたら狭いホーム |
ペコちゃんタイガース仕様 |
カーネルサンダースも阪神仕様 | |||
関西は右側に並ぶ |
即席タイガース |
全種類買ってみた |
ドツイて直るのは、おまえのド頭 |
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バーチャロン筐体にガンダム |
通常筐体にガンシュー |
ガンシュー筐体に麻雀 |
大阪の皿は回し易い |
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9回死ねます |
少し賢くなったらしい | 伝説の生まれたSEGAアビオン |
アビオンのトイレのボタンは… |
え…?写ってるゲェセンは何かって?し、仕事帰りですよ帰り道。寄り道したの!(半分本当) ← 半分かよ!
岸和田だんじり祭 |
毎年、街を破壊し、時には死者を出すほどまでに過激な祭りで有名な岸和田だんじり。自分も例外なくその存在は知っていたが、ふと街を歩いているときに、その週末に祭りが開催される事、そして電車で軽く行けてしまうほど実は近かった事を知り、なんちゅータイミングの良さ!などと思いながらマツリへと赴いた。
まぁ…文面で綴っていくのも芸がないんで写真メインでいきたいわけではあるが(というかネタが乏しいだけなんだが)、そんな折も折、ひとつふと感じたことがあった。
それは御輿が細い路地を駆け抜けていくシーン。くねくねと細い道を、これを全速力で駆け抜けていき、そしてギャラリーもその後を「待てやオラァ〜!(笑)」てな勢いで追いかけていく。そして自分も同じく駆け足で追っかけるわけだが、一瞬、テレビとかでたまに見るスペインの牛追い祭りの映像が何故か頭をよぎった。
こりゃ次の海外旅行先はスペインでキまりだな、などと思いながら調子に乗って大通りに出ても懲りずに御輿を追いかけてたら警備員に「ギャラリーは道路に出ないでくださいぃ!」って怒られちったわい。だってしょうがないじゃん。こちとらもテンション上げる為にアルコール摂取済みなんだもん(爆)
てなわけで、マツリに対する予備知識は皆無に近かったが、そんな事はどうでもよく、快晴に恵まれた週末のひとときをエキサイティングに過ごすには十分すぎる一日を体験する事ができた。
阪神タイガースフィーバーに沸く大阪 |
だんじり祭りもフィーバーしてたが、星野阪神の優勝カウントダウンに沸く大阪の街はこれを遥かに上回るものがあった。「街で見かけたこんなもの」項でも少し触れているが、歩けば見るもの飾るもの全てタイガース一色。無理もない。何せ優勝するとなれば18年振りの快挙。そして2位以下を大きく引き離す、ブッチギリの独走状態のため、もはや優勝は時間の問題だったのだから。
かくいう自分はと言うと、特に阪神ファンというわけではないが、街全体がこうも盛り上がると、自然とその気になってくるもので。実際残りマジックを示す電光掲示板の数字が減るたびにワクワクしたのは紛れもない事実だったし。
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そして優勝が決まった日、街は…
いや〜、ぼかぁその場にいられてホント、幸せだったよー。
ちなみに普段の道頓堀は↓こんな感じ。
その頃くいだおれ人形は…18年前のカーネルサンダースの二の舞を恐れてか、店内に退避していましたとさ。