>> 皆生トライアスロン参戦記 <<
〜 皆生入り/レース準備 〜
7月18日金曜日。いよいよこの日がやってきた。
選手によってはレース前日である土曜日に現地入りするプランを組む人もいるようだけど、自分の場合、さすがにロング大会の前日に全てを準備する事は出来ないし、いくら東京から陸続きとは言え距離も離れているので、余裕を持って2日前から現地入りする、いつものプランでいくことにした。
そう言えば宮古島は選手登録自体がレース2日前しか受け付けてくれなかったっけ。そのあたりも大会によっていろいろルールがあるようだ。そう考えると、今回は選手登録を始めとして、いろいろと制約が少ない気がした。
ただ、「選手登録をしなかったら失格」「競技説明会に出なかったらペナルティ」と、いろいろと脅し文句はあるけれど。(汗)
ところで、BIKE発送と一緒に多くの荷物も送ったので、今日の荷物はもの凄く簡素。パンフレットやウォークマンやデジカメなど、細かなもの入れただけだ。レース前にあって、史上最も身軽だったかもしれない。
金曜日ゆえ有給を取って、通勤客に混じって、モノレールで羽田空港へ。この光景も何回目かな。
2008年のツールド沖縄、2010年の宮古島ロング、2012年の長崎ロング。
すっかりお馴染みの光景になった。
けど、今回もワクワク感を肌で実感できた。これも大会参加の楽しみのひとつなのだ。
というわけで空港に到着。少し早く着き過ぎた。荷物預けも無く、チェックインも自動発券機であっという間に終わってしまった。なので恒例の空港探検。
と言ってももう何回も来てるので、特に目新しさは無いけど。朝早いのでお店もあまり開いてないし。
荷物検査を経て、搭乗手続きをして、機内へ。
そして定刻通りのフライト、と思いきや直前の着陸機がバードストライクとな。でも10分くらい待ったところで無事離陸。
空からの景色は雲が多めで、あまり良く見えない。
ウトウトしつつも、1時間少々であっという間に到着してしまう。
というわけで、、、鳥取到着!
第一印象は…蒸し暑い。
さて、まずはどうしようか。とりあえず宿のある米子駅に行こう。アクセスは、、、シャトルバスもあるがローカル線のほうが安いし面白そうだったのでそちらに。って、あと数分で電車が来ることが分かり、ロクに空港探検も出来ぬまま駅まで小走り。
無人駅で切符を買って、無事乗車。
2両編成で、バスのように料金表示の電光掲示板のあるローカル線。
そういえばSuicaはここでは使えないようだ。
先頭からの眺めを堪能しつつ、鳥取に来たことを何となく実感する。
そして車窓から日本4名山のひとつ、大山(だいせん)を発見しては、あのへんを登るのか…と想いを馳せる。
終点、米子駅到着。
なんかゲゲゲの鬼太郎一色だ。
反対側の終点・境港(さかいみなと)駅には作者の水木しげるロードや記念館があるから、鳥取の町おこしとして活用しているのだろう。
田舎の駅を実感しつつ、改札を出る。ターミナル駅だけど小さな駅だ。この、のんびりしたカンジは結構好き。
キティちゃん鬼太郎バージョンw
いなばのふなっしーw
出口付近に貼られた、皆生トライアスロンの応援ポスターを見掛ける。
地元幼稚園と保育園の子どもたちが書いた、色とりどりなポスターだ。
そう言えばここまでで特に、今大会に関する光景や情報は見ていない。近年の住宅環境の変化もあり、だんだん開催のハードルが上がっていると聞くだけに、果たして、街はどれくらい受け入れ環境にあるのだろう。少なくともボクらのような一時的な訪問者については、優しく受け入れてもらえたらいいんだけど。。。
これから数日間、お世話になります。
駅舎を出てすぐの所で宿を発見。
Googleストリートビューでも確認したけれど、ホントに駅の目の前だ。
ついでに開閉会式会場であるコンベンションセンターもかなり近いようだ。良いところに拠点が確保できた。
宿のチェックインは15時だが、今はまだ13時。とりあえず宿の受付に行って、リュックサックを預けることに。
受付のおねーさん曰く、先日送った自転車と衣類入りの荷物はすでに届いているとの事。
よかった。
ついでに返送についても聞いてみよう。当然送れるよね…と思いきや、なんと宿自体から自転車は送れないとのこと。自分でヤマトに電話して交渉してくれとな。
連絡先はあとで調べて渡してくれるとの事だったので、ひとまずは最寄りの昼食のお勧め店舗を教えてもらい、ひとまず外出。
何軒かまわっているうちに雨が降ってきた。しまった、折り畳み傘は荷物と一緒に宿に預けちゃったな。
ひとまず近場の居酒屋に入ってランチしよう。ちなみに鳥取は大山の地鶏が有名らしかったので、まずは地鶏の唐揚げをいただく。
うむ、こりゃ美味い。
地元の働き人たちとカウンター席を共にしつつ、のんびり食べ、少しまったりして、会計を済ませて街を歩いてみることに。よかった、雨はすぐ止んだようだ。
それにしてもこの辺りはなんか、居酒屋ばかりだ。あとは、けっこう大きい規模のイオンモールがあるくらいか。
というわけで中に入ってみる。
中は涼しいね。スーパーマーケットや100円ショップ、フードコートなど内容も充実していて、何かあっても大抵のものは揃えられそうだ。
弱酸性おばさんw
ひと通り巡ったあと、コンベンションセンターに一足早く訪問してみる。
さすがにまだガランとしている。準備はこれからのようだ。
ふと、ボランティアの姿の見えないところに、多くのボランティアの存在を、多くのボランティアに支えられて大会が成り立っている事をなんとなく感じ取る。
明日から数日間、お世話になります。
そうこうしているうちに15時になったので、宿に戻ってチェックイン。受付でヤマトの連絡先を教わり、部屋に入ってさっそく電話。なんでも、毎年レース翌日は自転車の発送が殺到するので「着払いで、保険代300円を宿の受付の人に預けて、荷物を宿に託してほしい」とのこと。
受付に戻っておねーさんにそれを伝えたところ、あっさりOKをいただく。なんか、当初のNG条件がよく分からなかったけど、結局送ってもらえる事になって良かった。
部屋に入る。
ごく普通のビジネスホテルやね。
それより見慣れた梱包のBIKEが無事届いていた。よかった。
いよいよBIKE組立。
あぁ、、、サドルの部品が割れてる。。。
ただ、幸いなもここはたぶん飾りの部分だと思うので、走るぶんには支障は無いと思うけど。
いやはや、梱包の向きがマズかったかな。ちょっと残念。
他の部分は特に問題無さそうだ。
これを組み上げて、試走に出てみる。とりあえず海沿いの道を走ってみることにしよう。
スマホのGoogleマップを頼りにテキトーに走り、海沿いに出る。
大山を望む。
うーむ、デカい。
あれを登るわけじゃないけど、果たしてジェットコースターと呼ばれるレースのコースは果たして、どんな難関が待ち構えているのだろう。
しばらくたたずんだのち、道を引き返す。って、なんかすげー混んでるな。金曜の夕方、通勤ラッシュとかだろうか。
ふと、ゴール会場である「東山公園」の標記を見つけたので、そちらに寄ってみることに。
正式名称:どらやきドラマチックパーク米子。通称:どらドラパーク。なんじゃそりゃ。
ゴールは陸上競技場を走る、宮古島とと同じシチュエーションだ。
というわけで、地元中学校の陸上部がちらほら練習しているなか、中に入ってみる。
何枚か写真を撮って、ついでにトラックにも入ろうかと思ったけど、ふと思い直す。
「ここに入るのはレースでゴールした時だけだ。」
4年前の宮古島の時と同じく願掛けをして、その場を立ち去る。
宿に戻って荷物整理。あれ?グローブが無い??
嫁さんにメールで確認してみる。すると…持ってきたはずのグローブは、タンスの中に確かに入っていたorz
まぁいいや、明日開会式会場で買えるだろう。あと装着義務のベルもどうやら固定金具が無くなってしまったようなので、これも明日イオンで部品を探すなり安いベルを探すなりしてみよう。
そろそろ晩ご飯を。しかし、街を歩くものの、金曜の晩の居酒屋ばかりなのでなかなか決まらない。とは言え、イオンのフードコートだけは避けたい。
少し歩き回った後、こぢんまりした居酒屋に入ることに。するとこれが大正解だった。
美味しいビールに地鶏の塩焼きに魚料理、そして気さくな板前さんとおかみさんとの触れ合いが待っていた。
話のさなか、今大会の特集が組まれた新聞記事をもらう。
おかみさんと共に参加者一覧に自分の名前を探索、発見し、そのゼッケン番号を伝える。
激励のお言葉をいただき、店を後にする。こりゃ、なんとしても完走しないと。前向きなモチベーション要因がまたひとつここに。
ご飯を食べたら風呂。ただ、宿の風呂はユニットバスなので狭い。幸い、チェックインまでの待ち時間の間に調べておいたんだけど、近所の銭湯があったので、宿のシャンプーやバスタオルを持って訪問。
店は狭く、洗い場も7席くらいしか無かったけど、ガラガラで風呂釜は大きく、泡風呂もあって、温度もぬるめで良い湯加減。快適快適。
ついでに大きな壁には富士山ならぬ、大山の絵がどどーんと。しかも笑える顔が描かれていて、加えてなぜかふもとでは少年がキャッチボール。イミフw
宿に戻り、寝支度をして、フロントの無料インターネットを少々。それと、これまた無料のマッサージチェアで身体をほぐす。ってかコレ、家電量販店で30〜40万くらいするやつじゃん?こりゃ毎晩使わせてもらう事になりそうだw
さて。明日はBIKEコース下見ツアーの参加に選手登録に開会式&競技説明にレース前準備と、忙しくなりそうだ。
おやすみなさい。
7:30
起床。
今日は朝から予定満載。まず朝食を食べたら、BIKEコース下見ツアーに参加するために、集合場所の皆生温泉に行く9:03発の路線バスに乗る必要がある。
ホントはもう一本遅くてもいいかもだけど、時間厳守と言うので念のため。
朝食は、トーストにサラダに果物、加えてジュースやコーヒーが飲み放題という、よくあるビジネスホテルのメニューだ。
ややのんびり食べたのち、部屋に戻って身支度。
そして米子駅発の路線バスで皆生観光センターまで移動。
途中、輪行袋を持った集団が乗り込んできたり、どう考えても同じ目的で乗車する猛者たちに囲まれ、ここまでほとんどレース参加者と遭遇する機会が無かっただけに、少しずつレース当日が近付いてくることを実感していった。
バスに揺られること20分。目的地に無事到着。
ところで今回は宮古島や長崎と違って、わりと都市部での開催なためか、交通の便や各種お店探しなどでの苦労が比較的少なかった気がする。
ただ、ここまででやはり街全体の、本大会への受け入れ感はあまり実感できていない。もともとBIKEの交通規制無し・RUNは信号を守って歩道を走る設定だから、そこまで街に受け入れられる必要は無いのかもしれない。もっとも、参加者側からするとそれは少し寂しいところだけど。
ただ、到着した観光センターは大会本部が設置されているためか、中は準備アイテムの山。そして目の前の通りに「トライアスロン通り」という名称が付けられていたり、自販機に本大会のマスコットキャラが書いてあったりと、この辺りはさすがスタート地点だからか、比較的その要素を見掛けることが出来た。
準備、すごい。。。
観光センター前の足湯で時間を待つこと数分で集合案内。
用意されたバスは2台。
前の車両はやや混んでいたようなので、後ろの車両の最前列に着席。超特等席。
と、実は隣には初老の選手がいらっしゃったのだが、向こうも単独参加のようだったのでご一緒させてもらうことに。
聞けば、レース経験も豊富で、過去のレースの話や今回のレース準備に関する情報交換をしたりと、少しでも生の情報が欲しい自分にとって話は尽きること無く。
そうこうしているうちにバス出発。
2列ある先頭座席の反対側には解説のおにーさんが2人座り、コースに関する解説を細かくしてくれる。
もちろん、設定されたコースに大型バスが入れないくらい狭い道もあるので、そういったところは少し離れた幹線道路を走ることになり、コース自体も過去に見た事の無いほどに入り組んだ設定になっているが、解説に加え、多く設置された案内板のおかげで当日は迷う事は無さそうだ。
って、若い方のおにーさん、寝てるしw
時々コースを端折りながらルートをトレース。解説によると、やはり平和なのは最初の40kmだけで、あとは延々アップダウンが続くとのこと。そう言えば長崎でも似たようなフレーズを聞いたけど、長崎の180kmに対し今回は145km。何となく、なんとかなるかもしれないと思うようになる。
なんと言っても、延々と続くような登りがあまり無い。加えて、下りの勢いで登れそうな坂も結構あることが、その想いの後押しになっているようだ。
淀江どんぐり村でひと休み。
土地の産物が売られている中に饅頭があったので、これを2個ほど買って頬張る。
って、隣のおっちゃん、たい焼きアイス食べてるしw
ところで、コース設定としてこのあたりは少し複雑で分かり辛い。同じポイントを序盤、中盤、終盤と3度通ることになる。タイミングによっては上位選手と鉢合わせになる事もある。コースをクロスする事になるので、そういった場合は上位選手を優先し、下位選手は一時停止することもあるとのこと。どこまでも手作り感満載だ。キッチリ交通規制されたレースはもちろんだけど、たまにはこういうのもイイよね。
このあたりが、日本トライアスロン発祥の地ならではの光景なのかも、と、何となく納得。
バスはコースを進む。
アスレチックのあたりが11%の勾配、そしてその先がコース最高標高地点。マップと高低差図をにらめっこしつつ、ひたすらポイントやアドバイスをマップに書き込んでゆく。
ってか、ここが最初で最大の山場なのか。なんだ、もしかして大したコト無さそうじゃん?
そこからは一気に最低標高地点まで下ってゆく。
下り坂、米子の街並みが一望できる。
途中、植田正治写真美術館でのエイドステーションが結構盛り上がるらしい。今はただの、田んぼのど真ん中にひっそりと立つただの打ちっ放しコンクリートの建物が、明日はどんな光景に変わっているのだろう。楽しみだ。
そこから少し登って、ずっと下って、淀江古代エイドステーションまで辿り着いたら最低標高地点だ。
ここからはまた登らなければならない。(汗)
さぁここからが噂のジェットコースター!
と思いきや、時間の都合上その前で下見は終わり。続きは本番で。
残りは片道15kmの往復コースになるわけだが、果たしてどうやることやら。
解説のおにーさんへの質問タイムも時折あったが、ある程度の事を聞くだけで不思議と、質問が出てこない。まぁそれでも、全くの初見で走るよりはかなり有意義な情報が得られた。早起きして参加してよかった。
バスは高速道路に乗り、一気に皆生温泉へと走る。車中はバスガイドのおねーちゃんにバトンタッチし、鳥取の見どころなどの話を聞かせてもらう。
なんでも明日も、選手応援バスに乗るとのことだ。
バスからの車窓、王子製紙の巨大な煙突が河川の開けた風景の中、どどーんと鎮座していた。なんでも、BIKEラストはあの辺りを目指して走ることになるそうだ。果たしてその時、自分はどんな状態でその姿を目にすることになるだろう。
皆生温泉に到着。お昼ご飯の時間だ。さて、どこに行こうか。
と、あまり探し過ぎても、先のツアー参加者でごった返しそうだ。
ちょうど朝の足湯すぐ近くにラーメン屋があったので、手っ取り早くここにしてしまおう。
店内は満席。待ち人数もそこそこ。ただ、回転は比較的早かったのでそのまま待つ。
濃厚系の豚骨醤油ラーメン。まぁ、よくある味だ。とりあえず腹が満たされれば(ぇ
行列もずいぶんと長くなってきた。ささっと食べ終わり、ふと時計を見ると13時の4分前。
お、これならコンベンションセンター行きのシャトルバス:13時の初便に間に合いそうだ。
会計を済ませ、小走りで集合場所へ。
って、べつに20分おきに出るし、選手登録は14時〜15時。加えて開会式はその後なので全然間に合うんだけど。まぁ、前倒しできるものはしておこうかと思って。ホントは皆生温泉の街を歩いてもいいかなと思ったけど、バスから見た限り、たいしたモノは無さそうだ。(失礼)
無事13時の便に間に合い、下見ツアーで撮った写真を見返しているうちにコンベンションセンター到着。早い。
コンベンションセンター。
昨日とはうって変わって今日は多くの人でごった返していた。
物販もいろいろ。これを物色するのも、ひとつの楽しみ。って、いつも買う物はそんなに無いんだけど。
ただ今回はグローブを持ってき忘れたので、それは確実にゲットしなければ。
グローブは2店舗で扱いがあった。お値段はどちらも1,000円と、まぁ手頃かな。ただ、MやSサイズばかりだな。唯一のLサイズのいくつかを試着してみたけど、違和感が少なかったのは黒基調のものだけだった。暑くなるかなぁ。。。だけど、まぁ仕方ない。フィット感も悪くなかったのでこれを無事ゲット。
そうそう、それからベル。ちょうど小振りなものが700円で売っていたので、こちらも購入。下見ツアーの説明や事前に送られて来た競技説明資料にも記載があったけど、これにもキチンとチェックが入るらしい。競技説明会の出欠を含め、レース全般に対するペナルティにわりと厳格というWeb情報があったので、余計な心配をしなくて済むよう、品切れにならないうちにささっと購入。
14時になり、選手登録が始まった。
なぜか14〜15時の1時間限定の受付で、しかも狭い場所での作業とあってさぞや長蛇の列、、、と思いきや、ゼッケン番号別に横に広く展開されていたので、さほど混乱はみられなかった。
もっとも、自分は前倒しスケジュールできていたので、受付が始まる少し前から並んでいたぶん、すぐに作業が終わったのだけども。
事前に通知されたゼッケン番号と名前を伝え、IDバンドを手首に巻いてもらい、封筒をひとつ受け取っておしまい。
IDバンドは宮古島・長崎と同じく、一度取り付けたら行程終了まで取り外せないという、お馴染みのアレだ。
これからしばらく、お世話になります。
そういえば大会参加の当選通知の際、エントリー代の振込のほか、証明写真を2枚送れとあったが、その後、IDバンドへの変更通知があった。かつて佐渡Bタイプに参加した際は、首から掛けるIDカードがあって、それに事前送付した証明写真が貼られていたので今回もそれをイメージしてたんだけど、結局使わなくなった写真は果たしてどうなったのだろうw
列を離れ、受け取った封筒の中身を確認してみる。
ゼッケンに安全ピンにトランジッションバッグと、シンプルな構成。
ちなみにRUN用ゼッケンは、SWIM中止時のデュアスロン変更措置として、第1RUN用ウェアに取り付けるための分も含め、2セット用意されていた。
ロング大会に参加しに来て、デュアスロンだけは勘弁してほしいところ。
今のところ天候も大きく崩れる気配は無く、また波も穏やかなようなのでたぶん大丈夫だとは思うけど。
それからトランジッションバッグ。Webでの事前情報通り、以前の大会のように「SWIM用」「BIKE用」等の記載は無く、同じものがただ3枚入っているだけだった。
だから自分で書き込んで区別する選手が多いらしい。
ちなみに自分自身はというと、、、2回あるトランジッションのどちらも同じ会場だから、特に何も書かなくても大丈夫だろうというスタンス。他の人との取り違えが少し怖いけど、中を開ければ一発で分かるだろうし。
少し待って、開会式会場が開場となる。
選手受付が早めに終わって、特に何をするわけでも無かったのでさっさと入ることに。
座席は選びたい放題。なので、ほぼ最前列の、足を伸ばせる席を陣取る。
うたた寝をすること少し。
開会式が始まった。
ふと後ろを見ると、これまた満席。さすが出席必須パワー。
ただ、必須を促すわりには特に出欠を明確にチェックしている様子は無かったな。けど、それはどの大会でも同じスタンスだからこちらとしては、やるコトをキッチリやればいいだけのこと。
各方面の挨拶が手短に終わり、引き続き競技説明会に移る。
ただこちらも要件だけ伝えるスタンスのようで、長崎の時のような細かい競技説明は無く、むしろ「事前に資料を送っているので、それを熟読している事を前提に話します」とな。
なのでけっこうサクサクと進んだ。
質疑応答。そのうちのひとつに、事前に預けてBIKEやRUN中盤で受け取れるスペシャルドリンクというシステムが本大会にも採用されているんだけど、これを預託中は冷やしておいてもらえるのか?という質問があった。
確かにWebの過去大会の参戦記ブログに「キンキンに冷やしておいてくれた」という記事を自分も見た記憶がある。
答えは「NO」だったが、きっと彼も同じようなブログで情報収集したのだろうと、少し印象に残るヒトコマだった。
今や時代は、情報をかき集められる便利な世の中。
BIKEコース下見ツアーもそうだけど、やはり事前情報が有ると無いとでは違う。特に今回のように、高い参加費と旅費、ロング大会、そして何としてでも完走したい自分にとってこれは非常にありがたい環境だ。
最後に、「運営側として、皆さんの事を自信を持って選考したので、存分に頑張ってください」という言葉をいただく。
やはりどこまでも不安だった気持ちがあったけど、また少し、後押しをしてくれたような感覚を抱いた。
こうして競技説明会は無事終了した。
皆、思い想いに解散してゆく。
仲間同士、健闘を誓う人もいれば物販を物色する人もいる、いつもの光景。
いつもの、緊張感が徐々に高まってゆく、いつものあのカンジ。
それは今回も健在のようだ。
そして周りの様子を見て、準備不足は無いだろうかと勝手に不安になる、いつものあのカンジ。
これも健在だ。(苦笑)
自分は基本、宮古島や長崎での補給食を参考に準備してきたので万端だったのだが、ふと梅丹本舗の試飲会に足が止まる。
そして試し飲みしたその不味(まず)さになんとなく惹かれ、1個購入してみることに。
何種類かあったが、カフェイン強めなやつをチョイス。明日は朝早くからレースが始まるからね、長丁場なBIKE中盤にでも試してみよう。
コンベンションセンター正面のイオンモールに立ち寄る。目的は、明日の朝食等を買うためだ。
んで予想通り、中は大混雑。
幸い物品がもぬけの殻になるような事は無かったけど、一般のお客さんの「そうか、明日レースだからかぁ」という会話を耳にしたり、「ただいまレジが大変混雑しており、ご迷惑をお掛けしております」という館内放送に、なんとなくゴメンナサイ。
そしてレジ大混雑w
選手でごった返すなか、助六寿司とおにぎりとバナナとどら焼きと、あと湿布を購入。
その間はもちろん、周りの買い物かごを覗き見しては、買い足りないものは無いだろうかと、ここでも恒例の不安行事。
まぁなんだかんだでもうロング大会は3回目だし、準備も出来ているのでいいかげん大丈夫なんだけど。
不思議なもので、気持ちは落ち着かない反面、なんか知らないが今回は機材まわりの準備に比較的楽観的。
でもグローブをあっさり忘れたりしたので、油断できないけど。(滝汗)
いったん宿に戻り、荷物を少し整理する。
そして銭湯グッズを持って、再度イオンモールへ。
今度の目的はフードコートで腹ごしらえをすること。街で店を探すより、さっさと決めてささっと食べて少しでも早く就寝しようと思っていたので。
メニューは、、、思ったほどレパートリーが少ないな。。。
少し迷って、カツ丼と冷うどんセットに決定。ささっと食べてしまう。
その後、コピー機を探して館内をぐるり。
目的は、BIKEコース下見ツアーで書き込んだマップと、競技説明資料に記載の高低差図を合わせて縮小コピーすること。
もちろん、明日のレースでBIKE補給食と一緒に持って走るためだ。たぶん無くても大丈夫だろうけど、せっかく下見して得た情報は少しでも活用したい。
少し探して、結局入り口近くにコピー機を発見し、無事コピーは完了。
当日は汗でシワシワにならないよう、これを小さいビニール袋に入れておく作戦だ。
ちなみに上記写真:隣の袋は目標タイムテーブル。宮古島は腕に書いたけど、チェックポイントがやや多めなので、長崎同様、これも印刷したものを袋に入れて走ることに。
もっとも、BIKEもRUNも、途中の制限時間いっぱいで走ったら、その後がかなりキツいペースになる。
特に最後のRUNなんか、1km5分ペースだ。
ロングレースでこのペースは正直、ムリ。
だからむしろ、チェックポイントの制限時間は気にしないほうが得策だ。
イオンモールを後にし、そのまま銭湯へ。
銭湯は相変わらずガラガラ。
数人いた客の中に、自分と同じくIDバンドを付けた人物もいた。
だよね、やっぱ狭い宿の風呂よりこっちだよね。などと勝手に同意。
銭湯を出るとき、番頭のにーちゃんから明日のレースの激励をいただく。「明日は閉店時間に間に合えば来ますね」と伝え、店を後にする。
ゼッケンを取り付ける。
RUN用ウェアはTシャツタイプとタンクトップの2種類を持ってきたが、ちょうどSWIM中止時の措置である第1RUN実施時に備え、ゼッケンもRUN2回分入っていて。
天候はこのままいけば雨は無さそうだし、海も今のところ穏やかだから多分大丈夫と思うけど、念のため2枚ともにゼッケンを取り付ける。
当日は間違い無く暑いだろうけど、ひょっとしたらTシャツタイプのほうがいいかもしれない、ということで、どちらにしても両方とも持って行くことにした。
補給食は、主に長崎のレースに準じたもので準備してきた。
ただ今回大きく違うのは、BIKEサドル後部のボトルケージ取り付けのおかげで、BIKE中はウエストポーチが不要になったこと。
あとはワセリンをSWIM前とBIKE→RUNトランジッション中に使えるよう、2個用意したこと。加えてBIKE中・RUN中にブリーズライトやファイテンシールが剥がれたとき用に、それぞれ小分けにしたり、BIKE補給食の一部をスペシャルドリンク預託に移行し、そこまでの行程で軽量化を図ったり、暑さによる体力減衰対策で日焼け止めを持ったりと、細かなところで改善を図っている。
なおRUN中は念のため正露丸を持って走るためにウエストポーチを使う予定だけど、無くてもいいかな?まぁそれは第2トランジッション中に考えよう。
というわけでこれも持って行く。
あとはテーピングをして寝るだけだ。
そいや、ファイテンシールは過去のレースでどのへんに貼っていたかな?と思って自分の長崎大会の参戦記を見てみたら、、、
あ。すね毛剃り忘れてた。
一瞬、このままでもいいかなと迷ったが、剥がれてしまっては元も子もないので、備え付け備品のT型カミ剃りで剃る事に。
小急ぎしたわりに横滑りして切るようなことは無かったけど、排水溝がやや詰まり気味になっちゃったかな?ゴメンナサイ。
膝まわりを主として、ファイテンシールを気になる箇所に貼りまくる。腕、肩まわり、肩甲骨、それから首まわり。
特に首まわりは剥がれやすいので少し多めに。
それが終わったら、今度はふくらはぎ、ヒザ、腰、肩にニューハレVテープを貼る。
ファイテンシールがあるところには、その上から覆い被せるように貼る。
こうして、21:50に全ての準備は完了。
しかし、それにしても相変わらずすごいテーピングの量だ。
…そうだ、ふだんの練習のときは本番の距離なんざとてもキツくて、続けて走れないけど、こういったテーピングやプレッシャーの少ないレース環境、そしてエイドステーションを始めとした多くのボランティアに、沿道の声援。これがあるからいつも走り切れているんだ。
出来る準備は出来る限りのことをした。
あとは、4400人のボランティアに支えられ、己を信じ、家族に感謝して、目一杯楽しんで、絶対に完走する。
やるべきことは、やれるだけのことを精一杯やってきた。
だからきっと大丈夫。
大丈夫。すべてはきっと、うまくいく。
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