>> カンクン移動とカリブ海 <<



いよいよメキシコシティからカンクンへ移動する日がやってきた。
心配事は尽きないが、そのひとつ、体調は…すっかり回復していたのでひと安心。

というわけで朝食をとる。

案内してくれた店員さんは前2日とは別の人だった。
なのでメニューもスペイン語。「いんぐれす めにゅー ぽる ふぁぼーる」つまり英語のメニューをくれって言ったら通じた。「メニュー」のスペイン語版が分からないにも関わらず。w
…まぁ、たぶん身振り手振りで伝わったんだろう。

というわけで注文したのはフレンチトーストとハム。ハムの選択理由は特に無いけど、フレンチトーストは以前、自分も作ったことがあったので、メキシコの場合どんなものが出てくるのか興味があったから。




で、食べた感想は…砂糖が多くて、ざっくばらんとしていて、まぁ良くも悪くもこっち風ですね。
ちなみにお値段は32.5ペソ+チップ。

少し早めに食事を切り上げ、部屋に戻ると既にオバハンがルームメイキングをしていた。
まぁこの日はピックアップ時間に合わせて遅めに起きたから、ちょうど被ったんだろう。


ところで毎日チップをちゃんと置いていたんだけど、この日までに小銭が溜まっていたので、それを数枚並べて置いておいた。そして部屋に戻った時、ちゃっかり消えていた。なるほど、ちゃんと受け取ってくれてるみたい。

オバハンに「今日はカンクンに行くんだ」っていう意思を、地名の単語と身振り手振りで伝え、グラシャスと言って荷物を取り、部屋を出る。


実はトイレにも行きたかったけど、部屋では何となく雰囲気的に出来なかったので、1階のトイレを使うことにした。
が、そのトイレ中もピックアップ時間の事が気になりそわそわしていたので落ち着かない。

そして10:40分くらいに出ると、ちょうどそれらしきオッサンがホテルに入ってくるところだった。
「君がそうかい?」みたいな雰囲気で喋ってきたので名前とバウチャーを伝えると、ビンゴだった。

これでひと安心。チェックアウトをして、車に乗り込む。


今回は残念ながらスペイン語しか喋れない運ちゃんだったので車中はあまり会話が無かったが、週末だからか、何やらパレードをしている集団がいたり、相変わらずでこぼこした道に揺られながら街の風景を見つつ、空港へ向かう。

心配と言えば、わざわざピックアップ時間を遅くしたせいで飛行機の時間に遅れたりしないだろうか、という事が心配だった。いや、乗り遅れるような時間になる、というわけではないけど、大抵2時間前には着いていなければならないというイメージがあり、特に言葉の通じない異国であれば尚のこと時間に余裕を持たせたい。
そして出発時間は12:55。で、今は11時少し前。これが心配で仕方なかった。

でも今更じたばたしても仕方がない。それより、せっかくの運ちゃんに何か伝えて別れたいと思い、車中で会話本をめくり、「メキシコシティを楽しむことが出来ました。ありがとう。」というために言葉を組み合わせ、ひとりブツブツ呟いて…そして空港到着時、無事に伝える事に成功し、握手をして別れた。

 



というわけで空港到着。まずはチェックインを…っと、どこに行けばいいんだ〜?
運ちゃんが降ろしてくれた場所はそれほどチェックインカウンターからは離れていないハズ。





とりあえず空港の職員らしき人物が数人ダベっているのを見つけ、その一人に「英語喋れる?」っていう意思を伝えるために口から手で言葉を出す身振り手振りをしつつ「いんぐれす?いんぐれす?」と言ったら伝わった。w

そして、飛行機の予約用紙を見せて、メキシカーナ航空のチェックインカウンターまで案内してくれた。

荷物は預けるのか?と聞かれた(ような気がした)ので、「今しょっているコレひとつだけだから無い」っていうような言葉を返したら、どうやら通じたらしい。まぁ大抵聞かれるのはそれ系の事だから、聞き取れた単語から自分で勝手に推測して答えただけだけど。(あまり良い方法ではないと思うけど、まぁ…仕方ないっしょ。)

というわけでカウンターで予約用紙を渡し、航空券に替えてもらってひと安心。
それから窓側と通路側のどちらがいい?って身振り手振りをしてもらいながら聞かれたので、窓側即答。ラッキー。w

あとは時間数十分前までに「GATE-B」の「3番」搭乗口に行けばいいという事を教えてもらい、無事に席を確保。



出発までの時間を、空港をぶらぶらしながら過ごす。そういえばペソ両替をもう少ししておかないと。

ということで、空港の両替所で1万円を両替。
このあたりでようやくレート表の意味が理解出来るようになってきた。

1万円札を差し出すと、透かしをじろじろ観察したりする念の入れよう。というか外国では、特に高額紙幣の場合、それが当たり前、という事を以前テレビ番組か何かで見た事を思い出した。

それから友達の土産用に日本の漫画か何かを買いたくて、数件ある本屋を探してみた。
理想は韓国で買ったワンピース41巻、これのスペイン語版。w

でも残念ながら見つからなかったので、代わりに「MANGA」というタイトルの薄い雑誌を18ペソで購入。
他にも「OTAKU」とか「AKIBA-KEI」とかもあった。まぁ日本人じゃなければその意味は分からないだろうな。w

そろそろ中に入っておくか、ということで、少し迷ったものの無事に荷物検査の場所に辿り着き、検査を受ける。

これで通算3回目の荷物検査。多すぎ。w
まぁ帰りも乗り継ぎがあるので、あともう2回これがあるわけですが。


今回は国内線ということもあってかそこまでセキュリティもガチガチというわけでもなく、割とすんなり終わった。

そして飛行機の時間まで少しあったので、H.I.S.カンクン支店に翌日のチチェン・イツァー観光ツアーの予約再確認(リコンファーム)の電話をすることに。電話の相手は日本語だった。久しぶりに日本語を喋る。w

っていうか、この日は土曜日で、そしてH.I.S.の土曜の営業時間は12時まで。そして電話した時間が11:50頃。
あ、あぶねー。(汗

一応、その後の時間も別の番号に電話すれば繋がるよと教えてくれはしたけど、もしこの時「カンクンに着いてから電話したほうが距離も近いから電話代掛からなくて済むなー」などと考えていたら、間違いなく軽くパニックになっていたことだろう。


ちなみにツアーのピックアップ方法は、自分が泊まるホテルは通常とは少し離れたところ(ダウンタウン)にあるのでそこまでは迎えに来てくれないとのこと。だからH.I.S.カンクン支店まで来てくれということだったが、そこを追加料金等で何とかならないかを聞いてみたが、やはりダメだった。不安要素がまたひとつ。(汗

ところで、電話自体はクレジットカードを使った。小銭が少なかった事と、幾ら掛かるか分からなかったので。
そういえば日本ってまだそういう電話機、少ないよね。まぁ今は携帯電話が普及しているから、余程のことでもない限り使わないだろうけど。

※ちなみに電話代は約10分で1,100円程度掛かりました。(帰国後の請求書より)

その後、搭乗口である「GATE-B」の「3番」に向かうが…みつかりません。(汗
というわけでまたしても職員に航空券を見せて…って、ちょうど聞いたところのすぐ近くが目的地だった。w





しばらく待ち、そして搭乗開始。





今回の飛行機は3シート×2の横6列と大きめのものだった。




カンクンへひとっ飛び




そして今回も窓側の席が取れたので、「アディオ〜ス」とメキシコシティに別れを告げ、機体は雲海へ。




フライト時間は2時間。なので機内食もきっと軽食系だろうなと思っていたら、その通りだった。w

外の眺めは雲と海しか無くて退屈していたが、次第に陸が見えてきた。でも緑の大地しかない。




どうやらジャングルが一帯を埋め尽くしているらしい。
何気に本格的なジャングルを見た事がなかったので、割と興奮。w





そして機体は高度を下げ、ジャングルも間近になってきた。

いや、意外と凄いよこのジャングル!密林っていうわけではなく、背丈の低めな木々がひたすら生い茂る程度だけど、なんかそれがひたすら広がっているので、それで何となく「スゲー」って思ったみたい。





そして無事にカンクン空港到着。メキシコシティとは違い、空港はこのジャングルの中にあった。





飛行機を出た途端、まず驚いたのは気温!

暑い!!そして湿気が高い!!!そしてテンションが上がる!!!!w


でもって乗ってきた飛行機を撮ろうとカメラを構えたら職員に「早く行け」ってせかされた。ので隠し撮り数枚。(何





今回も荷物は預けていないのでさっさと外に出て…

さあ!どうする!?
ここからは完全自力解決。まずはタクシーか何かを確保してホテルに向かわねば。





…と、空港を歩いていると「TAXI?」と、タクシーブースから声を掛けられる。ラッキー。これは利用するしかない。

ホテルのバウチャーを見せて目的地を告げると、金額は…400ペソまたは40ドル。高っ!
って、え?ドル使えるの?ていうかアナタ英語流暢ですね。カンクンは英語がかなり通じるとは言え、さすが空港といったところだろうか。


実は目的地を伝える時、先にカリブ海の見えるビーチに行ってからホテルに行こうとも考えていたが、ビーチからホテルまでの足の確保が、やはりまだ不安だったので、とりあえずホテルに向かう事にした。

ホテルからビーチまでは?…うーん、まぁ、何とかなるっしょ。(ぇ


まぁそれはさておき、再び外に出てその気温の高さにかつての沖縄を勝手に妄想してニヤニヤしながらタクシー乗り場に向かう。

指定されたタクシー会社のロゴの付いたタクシーを見つけ、そこでダベっていたオッサンに予約券を渡す。





そしてタクシー…というよりは大きめのバンに乗り、いざホテルへ。
最初は後部座席に座らされたが、前に座っていい?って聞いてOKをもらい、助手席へ。

ちなみに運ちゃんも英語が喋れた。なんだ、カンクンはみんな英語が喋れるのかな?



夏の日差し、澄み切った青空、そして大自然。
そして夢の舞台が存在する地に降り立てたことにとにかく興奮しながら、数十分のドライブを楽しむ。





その道は…beatmania IIDXの「Summer Vacation」のムービーで出てくるような、道の真ん中にヤシの木が植えられているような道が続いていた。まさかここがロケ現場?!?!と勝手に妄想し、またもや興奮。

まぁここの他にも似たような景色はたくさんあるだろうけど。(ちなみに帰国後にムービーを確認したら、全然違っていました。w)





さて、そうこうしているうちに運ちゃんに「Terracaribe(ホテルの名前。テラカリブと読む。)セニョ〜ル」と巻き舌で到着を告げられ、たので、タクシーを降り、荷物を回収する。




ガイドブックによると、カンクンのタクシーはチップがいらないということだったし、空港で予約した時にその分もきっと含まれているのだろうと勝手に思い込み、グラシャス&アディオスとだけ言って別れた。

ホテルに入り、フロントで声を掛ける…って、「ブエノス タルテス(こんにちわ)」とか「オ〜ラ!(やぁ!)」って言うべき所を間違えて「グラシャース」と言ってしまった。なんやねん。

それでもフロントのオッサンと目が合うことで自分の存在を認識してもらい、それからバウチャーを渡して無事にチェックインを果たす。





今回のルームキーはカード形式だ。ハワイと同じタイプっぽかったのでひと安心。


それからまたもや「チチェン・イツァーに行くことは20年来の夢なんだ」って話をしてから部屋へ。

話が弾んだこともあったけど、フロントのオッサンはかなり気さくな人だったので、これも精神的な安心要素となっていた。




ホテル全体のイメージも、さすがリゾートっぽくてイイ感じ。ていうか何気にこういう「いかにもリゾート!」ってタイプのホテルに泊まるのって、初めてなのかも。

そして部屋に到着。

って部屋の中も蒸し暑い!なんじゃこりゃ!w




そして部屋を見渡したときに気付いた。シャンプーや石鹸が無い。まさかここでは無いのが標準なのかな?





念のためフロントに戻って聞いたら、、、単に置き忘れてたらしい。w

別の若いホテルマンに取りに行ってもらい、結果的に多めにもらえた。ラッキー。いくつか持って帰ろう。誰かの土産になるだろう。w




世界で最も美しいビーチへ


さて、カンクンと言えば世界一美しいと言われるカリブ海のビーチを堪能しなければ!
時間はもう16時頃だったが、まだまだ明るかったし、こりゃもう行くしかない!と思い、バスでもタクシーでも何でもいいので、とにかくビーチへ向かう気マンマンだった。

再度フロントでさっきのオッサンに行き方を聞く。バスのほうが6.5ペソ程度で格安、そして数分おきに走っているし割と便利だという事を教えてもらい、またタクシーであれば100ペソくらいじゃないか?とも教えてもらった。

また、バスであればどこから乗ってどこ行きに乗ればいいかも教えてもらった…が、なんだろう、どうもバスだけは何となく苦手意識があるのか、聞いてるとき既に心はタクシー利用にあった。
たぶん、バスはお金の払い方や、小銭がない時、そして降りる時にどうすればいいのかという不安があるらしい。

それにカンクンのタクシーはメキシコシティとは正反対で、とても安全な交通手段という情報がガイドブックに載っていたのも、タクシーを選択する要因のひとつにあったのだろう。

というわけでホテルを出て、タクシーを探す。
数台走り去っていくのを見ては勇気が出ず時間が過ぎていったが、暫くしてから意を決して手を挙げる。

止まったタクシーには…後部座席に地元民らしき母子が乗っていて、あ、ごめーんと思ったが運ちゃんが「いいよ、乗れ乗れ」って言ってくれたので、勢いで助手席に乗ってしまった。

そして、いったん母子が降りるところまで相乗りし、その後いよいよビーチに向かう。
そういえばカンクンのタクシーには料金メーターがついておらず、事前に交渉する必要があるとガイドブックにあった。
そこで料金は?って聞いたらしばらく考えてから、80ペソでいいよ、だと。ラッキー、ちょっと安いじゃん。

※ビーチのある「ホテルゾーン」と呼ばれる場所は、細長い島になっていて、500ほどのホテルが立ち並ぶ場所。
そして物価がここ以外(自分の泊まっているダウンタウン等)と比べると物凄く高い。タクシーも、ここ以外はせいぜい20ペソ程度なのだが、ホテルゾーン内だと200ペソくらい取られるとのこと。



ちょびヒゲを生やした運ちゃんはとても良い人で、しかもこれまた英語堪能。

既にテンション高めだったので、ここでも「チチェン・イツァーに行くことは20年来の夢なんだ」って伝える。そしてその日がいよいよ明日とあり、そして相変わらずのこの気温!この気候!に興奮し、ワクワク感が絶えず。

そんなテンションが運ちゃんにも伝わったらしく、そして今までのスペイン語から一気に英語になったとあって、ひたすら会話を交わす交わす。自分自身、あれ?こんなに俺って英語喋れたっけ?って思うくらい。まぁ実際は単語を並べただけ&相手の言葉は分かったつもりだけど。


目的地はどのへん?って聞かれ、とりあえず自分のホテルから近場の、一番盛り上がっているところっぽかったコンベンションセンター付近を指定。すると運ちゃんも、「あぁ、そこならにぎやかだよ」って言ってくれた。

窓を開けてカンクン風を感じながら、幸せをかみしめる。

道の途中、チャックモールをデザインした看板があり、かつての生贄の儀式も今や観光アイテムのひとつか…などと思っていたら、運ちゃんが「どこから来た?」って聞いてきた。そこで「Japan!」って答えると、カンクンには日本企業がたくさんあるって言ってた。
そして何より今乗っているこのタクシー自体、日産だって話になって、その性能や価格は実に良いって言ってくれたので、別に日産びいきというわけではないけど、何となく嬉しくなった。


「左の林の先にあるカリブ海、右にはラグーナがある」と運ちゃんが言ってたので、「ラグーナは日本のテレビで見た事があるけど、実物を見るのは初めてだ」って答えた。
が、後から考えるとこのとき自分はラグーナとマングローブを勘違いしていたらしい。
イメージにあったのはメタルギアソリッド3でスネークが銃を両手で持って歩く“あの”シーン。w





そして楽しい時間が過ぎ、コンベンションセンター到着。





タクシーを降りるときに100ペソ札を渡す。

会話内容や運ちゃんの人柄が良かったので自分も気分が良く、しかも安く乗れたから「お釣りはプロピナ(チップ)だ」って言って渡した。
そして握手をして別れる。




道を横断し、建物の脇を抜け…いよいよビーチへ。

 




カリブ…ついに自分はここまで来たか。。。と、やはり興奮。



時間は夕方に差し掛かっていたがまだ明るめ。当初、明るい時間にビーチに来る事は諦めていたので嬉しい誤算。
ただその分、用意は全くしていなかった。でもせっかくだったから、素足になって浜辺を歩いてみた。





海水はぬるめで泳ぐには最適だろう。また砂浜の温度は高くなく、そして砂は細かい。確かに美しいビーチだ。



というわけで、このカリブ海をデジカメ動画で撮ってみました。
よろしければ
こちらをクリックしてダウンロードしてみてください。(7.9MB)






コンベンションセンターからビーチに向かうまでに見つけた日本語案内の観光内容にマリンスポーツも載っていたので、出来れば利用したかったが、今から戻るのもタルいし、当日の、それも今からではたぶんダメかもしれないなーと思い、それよりも今のこのビーチの感触を楽しむ事を選んだ。






しばらくたたずんだ後、小腹が減ったので&喉が渇いたので、海の見えるレストランに入る。

裸足で、しかも足が砂まみれなんだけど大丈夫?って聞いたけど、まぁそんなことは日常茶飯事らしい。
そんなわけで席に通される。





出てきたメニュー(しかも日本語w)には「シーフードパエリア」の文字が。

パエリアはメキシコで食べてみたいメニューのひとつだったので…本当はちょっと食べて飲むだけのつもりだったし、時間はまだ17時頃で、晩ご飯には早かったが、ここで注文するしか!と思い、頼んでしまう事にした。それからセルベサ(ビール)も。てかビール飲み過ぎ。w
ちなみにシーフードは苦手です。(ぇ


ちなみにお値段は合計175ペソ+チップ。やはりメキシコシティと違って、カンクンはリゾート地なだけあって物価が高いなぁ…。





出てきた料理というか特に米については割と日本人好みの食感だったので、無事に全部食べる事ができた。
シーフードは少し残したけど。(ゴメンナサイ)

店を出たあたりから、次第に薄暗くなっていった。





街を歩き、別のビーチを歩き、少しのんびりした後、コンベンションセンターに入ってみた。




そこでは何やら若者向けのコンサート風の催しがあるみたいだったが、自分は何となく場違いな気がしたので、トイレだけ済ませて…それからちょうど夕陽が綺麗だったのでそれを撮影してから建物から出た。



時間的にはそろそろイイ感じになってきたが、ここで少しだけ小腹が空いたので、何かを食べようと繁華街を歩く。





コンビニもあるが、それでは意味が無いので、、、タコス屋に入った。

そして出てきたメニューはまたしても日本語。なるほど、こんな偏狭の地(失礼)でも日本人観光客は多いんだろうな。
まぁリゾート地としては有名みたいだけど。ただ、いかんせんアクセスが…(自分が特殊なだけですw)





店員に、一番小さいタコスはどれ?って聞いたら「アラチェラ(牛肉ハラミ)タコス」だって教えてくれたので、それとビールをくれって伝えたら…小皿に1コだけ出てきた。あれれ。

でも、パエリアの分もあってか、ビールとその1コで腹は再び満たされたらしい。タコス自体も、多彩なサルサソースをかけることでそれなりのボリュームになったし。

こちらのお値段は、タコスが20ペソ、そしてビールが30ペソ。同じドスエキスビールでも、メキシコシティの倍近くの金額だった。



ところで日本語メニューに「チップを渡せ」ってあったけど、会計時、店員が要求したのはチップ抜きの金額だった。そしてその代金を受け取ったらさっさと去ってしまったので、律儀に呼び止めて渡しておいた。

でも、なーんか素っ気無かったな。



そして土産屋へ。明日でも良かったけど、明日またここに来るかどうかは分からなかったし、土産選びをする時間自体があるかどうかも分からなかったので今のうちということで。

ただ…これが少し失敗だった。

ここまではすごく良い感じで来ていたのに、土産屋が「コイツ日本人だ」と分かるや否や「こっち来いこっち来い」という具合にとにかくしつこく言われてウンザリした。





それでも自分用のTシャツが欲しかったので、アステカカレンダーのTシャツを買う。250ペソを180ペソに値切ったが、、、はてさて、もっと値切れたのだろうか。




それからアステカカレンダーデザインの皿が欲しかったが、食用に使う皿は売ってなかった。どれも壁掛け用のものだった。

だったら…ということで、彫刻彫りされたものがいい、ってことで、250ペソを220ペソに値切って購入。
でも…自分は皿が欲しかったので、よくよく考えるとこれは買う意味が無かったんじゃないかな、と、後からちょっぴり後悔。


それからショットグラスやコースターを探そうと思い、土産屋の集まる商店街のようなところも回ったが、土産屋連中も次第にエスカレートしてきて本当に鬱陶しかったので、諦めてその場から去ることに。


自分のカンクンに対するイメージダウンの要因はこいつらだ!(苦笑




すっかり時間も遅くなっていたので、そろそろホテルに戻る事にした。


ちなみにカンクンの治安は、同じメキシコでもメキシコシティとは大違いでとても良く、夜遅くまで出歩いていても全然大丈夫とのこと。確かにリゾート地であるホテルゾーンであればそれも納得かも、と思ったが、果たして自分のホテルがあるダウンタウンはどうなんだろうか。ホテルの周辺は割とさびれていたし…

などと考えながら、客待ちをしているタクシーの運ちゃんに声をかける。

料金は150ペソ。うーん、やはり高い。でもまぁいいか。
土産といいタクシー代といい、メキシコシティでの物価の安さが嘘のように、一気に手持ちの現金が減っていく。



しかしそれにしても運ちゃんは陽気な奴ばかりで、この運ちゃんも「メキシコの女は好きか?」とか「どこから来た?…東京?東京と言えばTOKYO DRIFT(映画「ワイルド・スピードX3」のサブタイトル)だな!もう観た?」とか、「日本でマリファナは幾らするんだ?日本語で何て言うんだ?」とか、そんなアンダーグラウンドな話ばかり。
しかも英語。やはりカンクンは観光地だけあって、どうやら英語がほぼ完全に通じるらしい。

※ちなみにドルも完全に流通していて、1ドル=10ペソ≒100円だから、、、ドルで払うのが得かペソで払うのが得か、と思ったが頭が回らず、それ以前にドルを持っていなかったので全てペソで支払った。

話自体は面白かったので、降りる時にまたもやチップを渡そうと思っていたが、その車中、ポケットに入れてた小銭がジャラジャラと落ちてしまい、見つける事が出来なかったので叶わなかった。まぁ金額的には大したことはなかったけど。

ちなみに今回も助手席に乗った。w

ホテルに戻って部屋に入り、テレビをつけると、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」をやっていた。(帰国後に調べたところ、1作目である「呪われた海賊たち」であることが分かった。)カリブ海でカリブの海賊とはこれいかに。w




そしてシャワーを浴びる。もちろんここにも浴槽が無く、また、すぐ隣の便器と仕切るのは1枚のカーテンだけ。
しかも高い湿気のため、トイレットペーパーがしわしわになってしまった。



そして早めの就寝。そう、明日が・・・明日という日が来るのを、自分はどれほど待ち続けたことだろう…。
そしてそれが現実のものになるとは、それこそついこの前まで夢にも思わなかった。

明日、長年の夢が…ついに現実のものとなる・・・

 

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