>> 街の中心部ソカロと国立人類学博物館 <<



本日は終日自由行動の日。
予定はメキシコシティを歩くことと、メイン観光のひとつ、国立人類学博物館に行くこと。


というわけでまずは朝食はホテル1階のレストランでとる。
店員は前日と同じ人だったので、向こうも自分を覚えてくれていたらしく、すんなり入れた。



前日の朝食がお国柄豊かな(辛い)ものだったので、この日はオーソドックスにホットケーキなんぞを。

ちなみにメニューには「ホットケーキ、withハム、ベーコン、orソーセージ」とあったので、ベーコンを選択。
その時思い出した。このトッピングの意味は「ハムとベーコン、またはソーセージ」という2種類の組み合わせではなく、「ハム、またはベーコン、またはソーセージ」(つまり一択)というのが英語表記なんだと。

そして!ニューヨークで、全く同じメニューの組み合わせで、英語表記はそういうものなんだよって店員に教えてもらったことを思い出した。
それを思い出さなかったら、多分同じ過ちを繰り返し、「ハムとベーコンをくれ」って言ってただろう。w




というわけで朝食をたいらげ、コーヒーを2杯飲んで料金42.5ペソとチップを払い、まずはソカロに向かう。

ホテルからは2駅分ほどの歩いて行ける距離だし、明るい時間はまだ街を歩いたことがなかったので、歩くことにしてみた。




前日の夕食から歩いた道を逆に歩き、そして夜だったからあまり観れなかった街の景色を見ながら歩く。






駅周辺の店を眺めたり、日本の漫画を見つけたり、信号の人型アイコンのアニメーションを見たりしながら街を歩く。




スペイン征服時代の名残が色濃い街


すると、だんだんとこれまでとは変わった雰囲気の建物が増えてきた。




ソカロというのは、スペイン征服時代の名残(なごり)…かどうかは分からないが、そういったヨーロッパ風の建物が立ち並ぶ場所らしく、、、

となるとこれらもヨーロッパ風の建築になるのかな。
とにかく、その影響か、ソカロに近づくにつれ早くも街が綺麗になっていくことに驚くと同時に

テンションも上がってきた!w





石畳の道を、朝日に向かって歩きに歩く。やはり朝、というか日中は安心感も違う。
考えてみればこの日が一人で歩く初めての日中だなと思うと、その感覚もひとしお。




そしてどんどん街が大きくなっていき、、、

そしてついにソカロ到着!




うぉ!すげぇ!!!!ムチャクチャ興奮!w




いきなり広場が広がり、そして中央には巨大なメキシコ国旗!




周囲を構成する建物も彫刻が素人目にも素晴らしく、ていうかとにかく汚いイメージしかなかったメキシコにもこんな場所があったんだ!というギャップが興奮度をさらに増大させていた。





そんな中でひときわ彫刻の素晴らしい建物…どうやらこれが「メトロポリタン・カテドラル」という教会のようだったので、入ってみることにした。





すると、平日の午前にも関わらず、熱心にお祈りをする人が多いこと。
さすが国民の90%がカトリック。とは言え少しは働けよ。w

などと思いながらも、自分もしばらくその場に座ってみることにした。




テンプロマヨール遺跡




その後、目的地のひとつであった、ソカロに隣接するテンプロマヨールという遺跡に行く。
いや、最初はあまり興味が無かったけど、せっかくだから…という程度の動機だったけど。





というわけで、45ペソ払って見学。
ちなみにガイドブックでは38ペソとあった。値上がりしてんじゃん。w




余談ですがこの写真、ガイドブック「地球の歩き方」と全く同じ構図で撮ってみました。w





そしてここにもあったチャックモール。遺跡によって(時代によって?)デザインが違うみたい。





それからこれは…頭蓋骨を並べた「ツォンパントリ」というモノですね。





ところで、外の遺跡をサラッと観るつもりが、併設されている博物館が追加料金無しだったので入ってみたんだけど、これが意外にも充実していて、予想以上に時間と写真枚数を費やすことに。






まぁ写真は1200枚くらい撮れるほどの準備をしてきていたから、そんなに困った状態、っていうわけではなかったけど。

あ、ちなみにメキシコの博物館、基本的にフラッシュを使わなければ写真撮影はOKなのです。
それから各彫刻もほとんどがケース等には入れられておらず、触ろうと思えば触れる状態。ただもちろんお触りは厳禁ですが。

それにしてもこの後に国立人類学博物館に行く予定だったから、今日は博物館三昧だな、などと思ってみたり。
ちなみに自分、普段は滅多に博物館なんぞ行きません。ただ今回は別格。だから見てて面白かった。

ところでここではスペイン語と英語の解説機がレンタルできるんだけど、どちらも分からないので借りなかった。
そして館内を歩いている時に、時々電話をしながら見ている人がいたんだけど、なぜか喋らず、ずーっと聞いてるまま。
何してんだろう?と思って少し観察してたら、、、展示物の前で何やらボタンを押してる。

あ!あれが解説機なのか。もっと違うものをイメージしてたから、ちょっと意外だった。

1時間少々費やした博物館を出て、、、おや、現地の女の子2人組に声を掛けられた。もちろんスペイン語で。w
ただ、使い捨てカメラを差し出しながらだったから、まぁ、分かりますわな、遺跡をバックに写真を撮ってくれと。

「はいチーズ」のメキシコ版が分からなかったので、指を掲げて「3、2、1」とカウントダウンして撮ってあげることにした。

カメラを返した後、2人で何やら喋ってたけど、ちゃんと伝わったんだろうか。何を言われてるのかがやっぱり少し気になるわね。まぁ写真はたぶんちゃんと撮れてると思うけど…。




街全体が縁日状態




遺跡から出てしばらく歩くと、まるで街中がお祭りかのような屋台や街頭の出店ラッシュ地帯に出た。




そんな一帯に相変わらず興奮しながらも道を進んでいくうちに少し腹が減ったので、途中の広場で見つけた屋台でホットドックを食べることにした。





メニューからどんな具材が出てくるのかが全く分からなかったので、とりあえずいつもの「一番最初に書いてあるメニュー」を注文。w





それから飲み物を…。
が!山積みにされていたビンの中からコーラを取り出す際、他のジュースを落として割ってしまった!

店員は“いいよいいよ”って言ってくれて(ジェスチャーしてくれて)掃除してくれたのだが、ただ突っ立っているだけなわけにもいかないと思い、急いで会話本から探して「Lo siento.(ロシエント)」つまり「ごめんなさい」って言って謝った。

海外ではあまり謝るな、っていうような風潮があるみたいだけど、だけど謝るべきところはきちんと謝ったほうがいいと思ったので…。

んで料金は、、、28ペソだったから、料金的に計算しても、たぶん割ったジュース分は含まれていないっぽかった。
謝ってよかった。
ちなみにあの時ビンがコンクリートに落ちて割れた「パカッ」って音(ガシャンではない)は今でも耳に残ってる。(苦笑)





そのまま屋台のテーブルで食べながら、ガイドブックを開いて次の行動をイメージ。
ちなみに肝心のお味はと言うと…パンに挟まれた焼きたての肉が結構美味しかった。さすがは代表メニュー。(?)

最後に「ごちそうさま」を言おうと思った…が、会話本のフレーズが難しかったのでちゃんと言えず、店員の反応もイマイチだった。まぁちょっと忙しそうだったってこともあったけど。

すぐ近くに地下鉄に入る階段があったので、そこから改札へ。
っと、歩けど歩けどなかなか辿り着かないな。ただ地下道には小さな本屋がたくさんあったので、そこで日本の本や雑誌が無いものかとウインドウショッピングしながら行けたので、それはそれでよかったかと。



しばらく歩いてようやく改札に着いた。どうやらひと駅分近くを歩いてきたようだ。




国立人類学博物館


地下鉄はやはりちょっぴり怖かったけど、まだ昼間だから大丈夫だろうということでこれに乗り…いよいよ国立人類学博物館の最寄駅のひとつ、「チャプルテペック駅」に到着。





チャプルテペック公園の入り口付近でキャッチのニイチャンに引っ掛かるも当然向こうはスペイン語なので、それを逆手に取り、完全に日本語で「ごめん、スペイン語わかんねーんだ。」って言うと去っていった。ちなみにこれは韓国旅行の時も使ったテクニック。w





広い公園を歩き、その植物や動物を見たりしながら目的地を目指す。

ところでここの公園に生息するリスは相当人間慣れしているようで、口笛を吹けばこちらを振り向き、そしてこちらが接近しても逃げる素振りを見せないほどだった。特に尻尾がデカく、可愛かった。

自分の他にも、小さな子供連れの親子がリスに向かってエサをあげようとするシーンが見られたことから、人間慣れしている理由がよく分かった。

と、それはいいとして、どうも自分の位置が分からない。
結局迷ったことに気付いたので(爆)、途中地図を取り出して場所を確認。でも分からない。




たまたま警備員が近くにいたので、質問することにした。
ちょうど会話本にも「この地図で道を教えてください。」というフレーズがあったので、地図上の目的地を指差しながら質問に挑戦。

ただ、結局道順は分からなかったけど、「この道を行けばいい」と教えてくれた。





しばらく歩くと、無事目的地への案内板が出て、そして無事到着。





そして中に入る。ちなみに料金は、ここも38ペソから値上がりして45ペソ。

そしていよいよ…の前に、実はホットドッグを食べたあたりからトイレに行きたかったが無く、また公園内にもあったけど有料だったので(しかも昨日と違って無人で入り方が分からなかったのと、犯罪が怖かったので)、結局ここまで行けず。なのでまずトイレへ。w


気を取り直して。

基本的な構造はぐるりと一周するのだが、1階と2階があり、1階が主に遺跡系の展示、そして2階がメキシコの民俗学の展示。なのでメインは1階。

順番も、人類の先祖からだんだん文明が発展していくような構成で、スペイン語による解説文はもちろん分からなかったけど、ガイドブックの解説と合わせて補完できたので、なかなか面白かった。

その最初は、、、昨日も行ったテオティワカン遺跡の展示ブース。




奥に待ち構えるは、ケツァルコアトルの神殿のレプリカ。近くで見るとデカいデカい。





そしてこれは、雨神チャルティトゥリクエ。月の神殿の前にあった像の、正真正銘のホンモノ!らしい。
これも触ろうと思えば触れる。ホンモノなのに、いいのか?w

そしてトゥーラのブースに行き、、、




これはトゥーラの戦士像。トゥーラ遺跡に行けば現地にホンモノが今でも立っているらしい。

そしてその他の壁画や彫像に…もう、とにかく興奮。

 






中には結構可愛らしいものもあるけど、なんていうか、遺跡には何とも言えない不思議な魅力がありますよね。


さて、そんなわけでいよいよアステカのブースへ。



さすがに博物館の中央、そして一番広いスペースを割いているだけあって、中身も充実していた。
そしてそのど真ん中一番奥にあったのが…




アステカカレンダー!!!


とにかくデカかった。
そして威風堂々としていて、かなりの時間、嬉しさと興奮のあまりニヤけながら写真を撮ったり、周辺をウロウロしたりしていた。




それからこれは…これもチャックモールだろう。いろいろなデザインがあって面白い。




これはコアトリクエ像。切り落とされた首から流れる血が2匹の蛇となる、という不気味な像。
ちなみにこの写真は反対側のものです。表側は…って?

…間違えて削除してしまいました…(涙)


と、気を取り直して…





ケツァルコアトル。羽根の生えた蛇という意味らしい。
だからテオティワカン遺跡にあった「ケツァルコアトルの神殿」は、これを祭ったんだろう。





そしてこれがカラコル。カラコルとはカタツムリのことで、チチェン・イツァーにも「カラコル」という名の付いた展望台の遺跡があるけど、それは展望台がカタツムリのような形をしているから名付けられた、とのことらしい。





それ以外にもいろいろなものがあって面白かった。
それと同時に、地元の子供たちが勉強しているのが微笑ましかった。地べたに座られるのがちょっと邪魔だったけど。w





ところで博物館に入る頃から雲行きが怪しくなっていたのだが、この頃ちょうどスコールが。
でもまぁ見終えた頃にはやんでいるだろうと思い、閲覧を続ける。


お次はオアハカのブース。





ここは大して興味は無かったのだけれども…





ガイドブックに「104号墳墓」というのがあったので覗いてみた。
ていうかご丁寧にこの部分だけ、階段を降りて地下に展示されていたので、最初はその階段が分からず、どこに展示されているのかが分からなかったり。




それからこれは…なんかコミカルで可愛い。


お次はメキシコ湾岸のブースへ。






入り口を入ってすぐに出迎えられたのがコレ。
ガイドブックにも載っていたので「あぁ、これか。」と分かったけど、そのデカさは予想していなかったので意表を突かれた。w






他にも面白い人物像がいろいろあって、ていうか基本的に人物系がメインだったので、何となくここの文明だけ異彩を放っていたような気がした。


そしていよいよマヤ文明のブースへ!!





っと、鼻息荒く乗り込んでみたものの…





なんかイメージとどこか違う。





唯一知っていたこのパカル王のヒスイの仮面は、わりとジーンときてしばらくその場に立ち止まっていたけど、どうも以外に知っているようなモノがほとんど無かった。

どうやら、今まで自分が持っていたマヤ文明に対する知識(イメージ)は、どうやらアステカ文明のものだったらしい。(苦笑





ただチャックモールはマヤにも健在で、というか自分の中でのチャックモールのイメージがまさにコレだったので、そこはちょっと嬉しかった。

そんな時、ちょうど日本人ツアーグループに遭遇。しかもほぼ同時に3グループ。
なので、テオティワカン遺跡観光のときと同じく、耳をその解説に傾けつつだった。w





その解説によると(笑)、マヤの時代も例に漏れず完全な階級社会で、王様が絶対だった…みたいなことを言っていた。


というわけで、、、
マヤを見終えた途端、極度の疲労感に襲われた。無理もない、ここまで体力的にかなり無茶な日程をこなしてきたからね。


なので…残る西部と北部のブースはそれほど興味が無かったので手短に見ることにした。







それにしても、チャックモールはどの時代にもあったのね。この「生贄の心臓を皿に乗せる」という儀式自体は根強く続いた伝統行事のひとつだったのかもしれない。
現代には無くてよかった…。(汗

というわけで、ひと通り1階の展示コーナーを見終え、館内のカフェテリアでいったん休憩。




疲れたときには甘いもの。ということでチョコレートケーキとイチゴジュースを注文。お値段75ペソ。
いやはや、それにしてもコレ甘すぎ。ていうか色が凄まじいんだけど。w



しばらくたたずんだ後、料金とチップを払って、2階のメキシコ文化のコーナーへ。




ただ、こちらは全然興味がなかったので、ザッと見るだけにして終わりに。
やっぱり歩くだけでも疲れは溜まる一方だった。こんな感覚は初めてだ。まさかこのまま風邪をひくのでは?と思うと少し怖くなった。メインであるチチェン・イツァーはまだ訪れていないのに。





最後にお土産屋で、「日本語版『古代メキシコ』」っていう本を買う。
実は買おうと思っていたのは絵葉書系だが、とは言え誰に送るわけでもなく、ようするに写真が載っていればよかったので。しかもこの本にはここの博物館の内容の他にもテオティワカンとチチェン・イツァーの写真まであったので、250ペソと高かったけど買った。





あと45ペソの、アステカカレンダーの絵柄のトランプも購入。誰かの土産にでもなるだろう、という動機。


購入前に、英語を喋れるロベルトと名乗る店員と長話。いや、彼も「コンニチワ」と喋って日本人を引っ掛けて何かを売り付ける店員の一人だったけど。ただ、彼が売ろうとしていたものは「いらない」と伝えたうえで、それからこの旅の想いやチチェン・イツァーの想いを話していたら長話になった。

彼の話だと、どうやら少し離れた街で牛追い祭りを近日やるのでそれを見に行くとのこと。なるほど、牛追い祭りはスペインのものだと思っていたけど、なるほどメキシコでもあるのか。さすがはスペイン語圏。
そして自分も実は牛追い祭りに興味があったので、いつか本場スペインで闘牛やらフラメンコやらと合わせて見てみたいと思うのであった。

そして、最後にEメールを教え、日本に来る時は連絡をしてくれと伝えておいた。果たしてメールは来るだろうか。

話が長くなりすぎて閉館時間になり、土産屋も店じまいをしていた。そして自分はまだレジを通していなかったので、作業を終えてしまった店員にわがままを言って買わせてもらった。どうしても欲しかったから。
店員は少し面倒臭そうにしていたけど、「しゃーねーなー、キャッシュなら売ってやる」っていうような事を言ってたので、現金で購入することに成功。




疲労回復が最優先事項


話をしているときは疲れを忘れていたけど、駅まで歩くときに再び疲労感に襲われる。疲れた。早く帰って寝よう。




帰りに使う駅は行きとは違う駅。もちろんこちらの利用は初めてだけど、行きの駅までは距離が遠かったので、一瞬どちらを使おうか迷ったけど、とにかく近さを優先した。

そして10分ほど歩いて駅に無事到着。が、困った事に通勤ラッシュと被り、改札では大行列が。
そして自分は切符も買わなければならないので、まずはその列に並び、それから改札への列に並ぶ。

ただ改札を抜けると、それほど混んでいなかったのでひと安心。車内も、昨日よりは空いていたので犯罪やスリの心配も多少減った。とは言え油断は禁物だけど。


乗る時間が長めだったので、いろんな意味で少しキツかったけど、何とか駅に到着。





ちなみにメキシコの地下鉄、駅ごとにイラストが異なっていて、それで判別する手もあるようだ。
そうすると、帰りに乗った駅のイラストは、人類学博物館を模したものだろうか。





晩ご飯は…とにかく疲れていたので、探す時間を省くためにも昨日と同じ所で。精神的にも安心するしね。





今夜のメニューは「豚の骨付き肉」。
ビールは、、、体調を考慮して注文せず、コーラで我慢。お値段は合計で68ペソ+チップ。


さっさと食べて、さっさと払ってさっさと帰って、シャワーを浴びて、暖かくして寝る。風呂に入れないのが痛い…。
でも、とにかくここで体調を崩すわけにはいかない。。。

って、電話が掛かってきて、明日の送迎のピックアップ時間が9:30から10:55になるという。

去年のハワイ以来、久しぶりの英語による電話だった。
時間が絡む大事な内容だったから何度も何度も確認したとは言え、やはり聞き間違えていないだろうか、とか、飛行機に間に合うだろうか、といろいろ不安になりつつも、爆睡。

 

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