>> 日本出発〜メキシコ入国 <<



夢の地へと向かう今回の旅。

しかし装備は相変わらずの強行旅行スタイルよろしく、衣類圧縮袋2つを詰め込んだショルダー1つとウエストポーチ、そして今回初めて購入したセキュリティポーチ(パスポートや航空チケットを入れられる薄いウエストポーチ。これをズボンの下に巻く)という、相変わらずの軽装備であった。


そして現金とクレジットカードと、
ガイドブック「地球の歩き方」と、
900円の薄いスペイン語会話本を詰め込み、夢の地へいざ出発!

ちなみにメキシコ通貨である「ペソ」は日本の主要銀行でもなかなかお目にかかれなかったので、現地空港で両替する予定。

※なお、1ペソ=10円くらいらしい。なので計算はゼロを1個加えるだけだから分かりやすい。




2つの飛行機を乗り継ぐ、12時間を超える長旅


自宅から空港へは、今回は都営新宿線と京成線を使う事にした。都営新宿線までの乗り換えの道のりがつい先日の韓国旅行の時と全く同じだったので、また同じ場所に行くのか?(笑)というような気分に。

が、いきなり都営新宿線が遅れて、京成線の特急に乗り損ねてしまう。
幸い、少し早めに出てたので、次の特急に乗り、無事空港に到着。


今回は初の第2旅客ターミナルからの出発。そしてコンチネンタル航空も初めてだったので、マイレージの申し込みをした。

※ちなみに今回は往復とも乗り継ぎをし、しかも現地でも一度国内線に乗るので合計5回も飛行機に乗る計算になる。国内線はメヒカーナ航空だから、コンチネンタル航空自体は往復の4回だけど、それでも結構マイレージが貯まるんじゃないかなーと思い、ひとりニヤニヤしていた。


さて、空港は夏休みを外しているから空いているかなと思いきや、結構混んでいたのでビックリ。

そしてチェックインを済ませ、恒例の空港探検。w

まずは展望台…なんだけど、見える景色は建物や金網が邪魔で邪魔でロクなものではなかった。



それからゲームコーナー。さすが空港よろしく、飛行機着陸ゲームが置いてあった。
墜落させたら何となくイヤな気分になりそうだったので、プレーはしなかったけど。w


そして小腹が空いたので、マクドナルドで100円マックメニューの三角マロンパイとオレンジジュースで満たす。




そろそろ行くか、ということで、モノレールに乗って搭乗口に移動。
それにしても、全体的に何となく狭い印象を受けた。

今回の飛行機はアメリカ経由なので、昨今のテロ警戒の影響が出ていて、水分系の持ち物が機内持ち込み禁止となっていた。
ペットボトルはもちろん、整髪料や虫除けスプレーもダメ。

今回の目的地は多少ジャングルの中だったりするから、虫除けスプレーがダメなのは少々痛かった。が、まぁ現地で買えれば買うことにしようと思いつつ、ゴミ箱へ。



動く歩道をひたすら突き進み、ようやく辿り着いた搭乗口。相変わらずエコノミークラスは搭乗までの待ち時間(待たされ時間w)が長いので、ゆっくりのんびり焦らず出発までの時間を費やす。




そして飛行機は16時前になり、ようやく出発となった。

ていうか第2旅客ターミナル出発とは言うものの、結局第1旅客ターミナルまで移動しての離陸なんじゃん。





乗り継ぎ地であるヒューストンまでおよそ11時間の長旅。

ちなみに、もともと横にならなければ寝れないタイプなのでこれは苦労しそうだなァ、と思ったが、やはりその通りのキツい長旅となった。




ただ窓側席に座れたので外の景色を楽しめたこと(雲や地上を撮影できたこと)や久しぶりに見たグーニーズの映画(字幕ないけど)やソリティア等の簡単なテレビゲームでそこそこ時間を潰すことが出来た。



機内食ディナーはビーフを選択。でも、あまり美味しくなかった…。


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日付変更線をまたぎ、半日ほど早い日の出を迎え、雲海そして地上の景色に目を奪われる。




この頃になって少し眠くなってきたが、刻々と変化する地上の景色の撮影をしたい衝動&現在の飛行地点の解説(といっても地図だけだけど)が面白くて、結局、到着地ヒューストンまでほとんど寝ずに過ごしてしまった。



途中出てきた軽食はホットドッグ(?)とバニアライス。パンが暖かく、美味しかった。

軽食後は、南米のグアテマラに行くという隣のオバハンと話をすることで、かなりの時間を潰すことができた。

また、今回は今までと違って直行便ではなく、乗り継ぎをする必要があったのでそれがかなり不安だったけど、オバハンは結構海外旅行経験があるとのことで、そのあたりの情報も得られてひと安心。



到着1時間前付近で朝食が運ばれてきた。選んだのはパスタ。でも…うーん、やっぱりあまり美味しくないなぁ。。。




そし現地時刻にして14時頃、約11時間かけてようやくヒューストンに到着。




ふー、着いた着いた。

と、安堵するのも一瞬のことで、目の前には最初の難関である入国審査がある。

ただ、顔の濃い黒人審査官(メキシコ人かも)は顔に似合わず結構愛想の良い人で、「How are you doing?」って声を掛けてくれたりもした。それに対し「I'm sleepy.」って答えたら「しっかりしろよー」的な反応を返してきてくれて、ちょっと嬉しかった。

今回は乗り継ぎなので目的地の住所は「TRANSIT」と書くらしいのだが、それだけじゃ足りないらしく、また税関申告書か何かも書かなければならなかったりで一回やり直しをさせられてしまった。


書き方がイマイチ分からず、困っている自分を見た空港従業員の黒人女性が声を掛けてくれて、書き方などをいろいろ手伝ってくれた。と言ってももちろん英語だけど。(汗)
で、どうやら目的地の住所については「TRANSIT MEXICO」っていうように目的地の国名も書くらしい。



んで準備完了でさっきの列に並んでいたら、その隣の審査官が「こっちが空いたから来い」って呼んできた。
先ほどの良い感じの人とは違って、こっちは無愛想な白人審査官。
無言で作業をし、両手人差し指の指紋と、顔写真を撮る時がとにかく面倒臭そうにしていて、「ミギテ!ヒダリテ!カメラ!」てな具合な命令口調だった。
ホノルルマラソンの時の入国審査官の「オネガイシマース。スミマセーン。」に比べるとエラい差だなと感じた。

というわけで何とか突破。無事アメリカ入国。と言ってもすぐに発つけどね。(笑)

 

乗り継ぎするためにまたもや金属探知機をくぐって、荷物検査をして…と慌しく、そしてやっぱりセキュリティが厳しいのでピリピリしていてちょっと怖かった。
金属探知機までピリピリしていて(嘘)、成田で大丈夫だったベルトの金属部分まで探知するほどの神経質っぷり。(だから違うってばw)

無事にそこも抜けて、ようやく空港内部に出れた。





乗り継ぎ便の時間を確認し、搭乗口の場所も確認する。
そういえばこの空港名、大統領の名前が付いているのね。





…で、どうやらその乗り継ぎ場所が離れているらしい。成田と同じく、移動にモノレールを利用することになった。




ところで空港内でも徐々にスペイン語表記が増えてきたが、最初に理解できたのは、モノレール内の電光掲示のPor favor(ポルファボール)だった。英語で言うところのPleaseという意味。早速会話本が役に立つ。(ぇ

かれこれ1時間ほど待って(と言っても入国審査や空港内での移動や何やらで、体感的な待ち時間は大して無かったが)、いよいよメキシコシティ行きの飛行機へ!




しかし今回は、同じコンチネンタル航空の飛行機とは言うものの、めちゃめちゃ小さいサイズ。
日本からのサイズは横3×3シート分、合計9列分の広さだが、これは左側に1シートあって、通路があって、右側に2シート、つまり合計3列分しかない。プライベートジェットかよ。(w
客室乗務員も1人だし。



機内も何となくまったりしたまま、早くもヒューストンを発ち、いざメキシコへ。

PDAか何かでカードゲームに興じる隣のオッサン、後ろから聞こえる男女の日本語(メキシコ行きの日本人が自分だけじゃないと分かって少し安心)。
そしてペットボトルの水をゴクゴク飲む女性…って、あれ?ペットボトル持ち込み、いいの?!?!?w

ちなみに座席は今回も窓側だったので、雲を撮りまくっていた。




ここで再び機内食というかお菓子系メインのスナックと、そしてメキシコ入国カードと税関申告書カード。
書き方はガイドブックに乗っていたので、それを見ながら項目を埋めていく。用紙自体が英語なだけあって、それほど苦労はしなかった。
ていうかメキシコ版のカードって、なんだかマークシートみたいだった。




雲を抜け、街の上空を飛び、2時間ほど掛けて無事メキシコシティ到着。
ていうか空港、街のすぐそばにあるのね。墜落したら大惨事じゃん。

飛行機を降りて、バスで空港施設まで移動。降りたとき、小雨が降っていた。うーん、雨か…。
ただ気温はそれほど暑くも寒くもなかったのでホッとした。




言葉の通じないもどかしさ




空港施設に到着し、まずは両替を。

そういえば初めて喋ったスペイン語もここで、Thank youの意味である「Gracias(グラシャス)」って言った。

順番待ちしていた時、自分の前で両替をしていたアメリカ人が「Exchange US dollers to Peso.」ていうように言っていて、最後に「グラシャス」って言ってたのを聞いたので、それを真似して「えくすちぇんじ じゃぱにーず エン(¥) トゥー ぺそ。」って応用?して伝えたら通じたので嬉しかった。

とりあえず3万円分を両替。当初は4万円両替しようと思ってたけど、現地通貨をあまり沢山持ち歩くのも怖かったので。


両替時、「これが幾らでこれが幾らだよ」みたいな事を言ってたが、いまいち両替レートが分からなかったので(確か1万円で8800ペソくらいだっただろうか)、とりあえず分かったフリをしてその場を立ち去る。(汗


空港内は当然ながら完全スペイン語表記。それにおまけで英語表記があるといった感じ。
なのでまず出口が分からない。適当な従業員をつかまえて聞こうにも、空港のクセに英語があまり通じない。(汗
そこで、インフォメーションで聞いて何とか荷物検査付近までは行けたが…今度はそこで何を聞かれているのかがサッパリ分からない。だんだん絶望してくる。



そのうち向こうも見かねたらしく、とりあえず通してくれたのだが、最後の最後に空港から出るところで税関申告書の提出を求められた。が、入国審査の審査官に渡してしまったので、それを説明しようにもさすがに身振り手振りだけでは通じず、ここでまたもや絶望。

一度さっきの所に戻って取り返そうとも考えたけど、どうせ言葉が通じないだろうから…ということで、とりあえず用紙があったので、それで再度書こうと考えた。


が!これが完全なスペイン語表記…。もちろん英語表記の用紙も探したものの全く無く、ひたすら絶望。


しかも空港からホテルまでの送迎を予約しておいたのだが、その待っていてくれる時間は、飛行機到着から約1時間。そして既に40分近く経過。つまり残り20分しかない。焦る焦る。

困っている自分を見かねたアメリカ人女性旅行者に、「英語版と同じ書き方だよ」って言われて、、、ガイドブックを片手に何とか適当に書いて係員に渡して、そして向こうもやっぱり見かねたのか通してくれて、辛うじて空港脱出に成功!ふ〜。


出口を出て、自分の名前を書いたプラカードを無事発見し、送迎のスペイン人と合流。
彼自身はスペイン語しか喋れなくて、「ファミリエ?ファミリエ?」ってしきりに聞いてきたが何のことか分からない。それを見かねた彼は別の男性を呼んできた。

その男性は英語が喋れる人だったので少し安心。ちなみに運転もその男性がするとあってひと安心。

ってか自分の英語力自体が不安なハズなのに「安心」っていう感情を抱くのは何とも不思議。

その時ふと思い出した。「ファミリエ」とは「ファミリー」のスペイン語で、つまりあのとき彼は「家族はいる?」「おまえ一人だけか?」って聞きたかったんだろう。まぁその時バウチャー(予約券のようなもの)を渡して、そこに人数が「1」って書いてあったはずだから多分、分かってくれたんだろう。



空港からホテルまでは30分弱。
車中から見た街の雰囲気は、とにかく汚い、道路はデコボコ、運転マナーはメチャメチャ。こ…怖い。(汗




特に、信号待ちをしている時に、窓拭きをする少年や物売りをする女性を生で見たので、それをますます助長させた。

ただ自分は20年来の夢の場所についに来ることが出来た事がたまらなく嬉しくて、それが何とか自分を頑張らせていた。(笑)
そして運ちゃんにもその旨を頑張って英語で伝えた。
「To visit here is my dream for 20 years!」

このセリフは以後、事あるごとに毎回使い回したフレーズとなるのだった。


それからやっぱり気になる天候。今は雨季だから、せっかくの遺跡観光も雨じゃ楽しさ半減だからね。

それについて尋ねると、どうやら雨は毎日降るけど、降る時間は20分程度強烈に降る(スコール)だけで、それ以外は基本的に晴れているらしい。それに気温も25度くらいということだったのでひと安心。

あとは…そう、観光中に降らないことを祈るだけ。





19時頃、ホテル到着。運ちゃんにグラシャスと言って別れ、フロントでバウチャーを見せてチェックインを済ませて部屋に入り、ここでようやく緊張から解放される。

いったん荷物を置き、一息つく。




部屋は…安めの割にはそこそこ広くて綺麗。でも部屋からの景色は…景色なんて言えたものじゃありませんね。(苦笑



それから風呂とトイレは、いわゆるユニットバスってやつなんだけど、浴槽は無くシャワーオンリー。眠くて、そして疲れている体を休める手段は、どうやら「寝る」の一択しか無さそうだ。

っと、まだ寝るには早すぎる。それに何よりもまず、今夜のご飯を食べなければならない…のだが、、、街は怖い。(汗
一応、1階にカフェテリアがあるが、それでは面白くない。そのへんは何故か昔からチャレンジャブル。

ということで恐る恐る街に出る。頑張れ俺。(w


ちなみに今回は冒頭でも触れたように、治安情勢も考えてズボンの内側で腰巻にする薄いポシェットを購入していた分、若干安心感はあった。
パスポート、帰りの航空券、現金が三種の神器。「肌身離さず」は果たして守り通せるか。
ちなみに自分にとって一番大事だったのは…デジカメのメモリーカード。w(←割とマジ。)



しかしそれにしてもこのホテルのルームキー、デザインに凝ってるつもりなんだろうけど、デカくて邪魔なんだよね。(苦笑)




夜のメキシコシティを歩く


そんなこんなでなるべく地元民に溶け込もうと、ラフで身軽な格好、ヒゲは…韓国旅行の時から剃っていないからかれこれ1週間剃らず状態、夜なのにサングラス、そして早歩き。


ところで、ガイドブックの地図にたまたまホテルの位置も載っていたので、そこから少し離れたところにある大きめな駅に行こうと思っていたんだけど、イマイチ方角関係が分からない。
そこでフロントで尋ねてみたが、チェックイン時と違う人でスペイン語しか分からない人だった。
それでも身振り手振りで「この駅に行きたい」って事を伝えたが、教えてくれたのは地下鉄に乗り換え方法。(汗

てか地下鉄も怖いんだってば。(汗


とりあえず分かったフリをして、適当に方向をイメージして歩いてみる。

ちなみに外で地図を見ながら歩いたりキョロキョロしている姿は、それこそ「観光客」とアピールしているようなもので狙われやすいとのことだったので、とにかく地図はアタマに叩き込んでおいた(と言っても道の造りは単純だけど)。

ただ道の横断はさすがにキョロキョロした。なぜならメキシコは車優先社会なので。。。一応、車も歩行者を確認すると減速はするけど、注意していないとどこから災難が降りかかるか分かったもんじゃないからね。

そういうわけで…ホテルから歩いて10分くらいのところに地下鉄の駅があり、、、いや、目的としていた駅とは違う駅だったんだけど(苦笑)、その周辺に屋台やお店ががたくさんあったので、晩飯はここにしようかなと考える。




が、どれもメチャメチャ汚い。ちなみにインターネットカフェやゲームセンターもあったが、汚さヘビー級。

ついでに薬屋があったので、整髪料や虫除けスプレーを一応探してみたが、やはり全く分からないので&店員に聞いたところで自分が理解できないだろうから諦める。



さて、肝心の食い物屋と言えば、店頭販売+中でも食べられるような構造の店も数件あり、そこにしようかなと思いつつも、なかなか入る勇気が出てこない。
そうこうして勇気が出ないまま2往復くらいしたころでスコールが降ってきた。こうなったら行くしかない!

ここにしようかな…でも何て言えばいいんだろう…
と思っていた店の入り口で困った顔をしていると、店員が声を掛けてきてくれた。
もちろんスペイン語で。w

ちょうど2人の店員が2種類のタコスを作っていたので、そのそれぞれを食べたい、という意思をスペイン語会話本を読んだり身振り手振りをし、それから飲み物は?って聞かれた(と思った)ので、とりあえずコーラを頼む。

いや、「コカ?」って聞かれたから「Yes…じゃなくてSi」って答えただけだけど。選択の余地無し。w


んで代金だが…幾らと言われているのかが分からないので、とりあえず100ペソ札を出す。

店員も、こいつスペイン語が全然分からないんだなって理解してくれたようで、お釣りも「これが幾らでこれが幾らだよ」って丁寧に教えてくれながら渡してくれた。もちろんその「幾ら」も理解できてないけど。
なのでここも勿論「分かったつもり」で突破。

引き算をすると…30ペソでお釣りがくる金額だった。安っ!

周りの客が発するアジア人(自分)に対する物珍しげな視線を感じつつ、TV中継されていたサッカーの試合を見ながら最初のメキシコ料理を体験。




ていうかタコスって結構小さいのね。小さくて薄い皮を2〜3重くらいに重ねて、それに辛い具がいろいろあって。これがタコスなのか、と、イメージとちょっと違って新鮮だった。

肝心のお味はというと…辛かったけど、大衆料理って感じで美味しかった。


そして、出るときに店員に「辛かった」「美味しかった」「ありがとう」とスペイン語の単語を並べる。

店員たちはみんな良い人たちばかりだった。勝手の分からない旅行者に対しても決して面倒臭らず、ひとつひとつの単語をゆっくり、身振り手振りを加えながら一生懸命に伝えようとしてくれた。ただ、スペイン語そのものが分からない自分にとっては結局何を言っているのかが理解出来なかったけど。
それから、ドルフラングレン似の店員がしきりに「チノ?チノ?」って聞いてきたのだが、やはりその意味がわからない。そして「その会話本、ちょっと貸してみ」っていうしぐさをし、ページをパラパラめくっていたが、どうやら彼が聞きたかった単語は載っていなかったようだ。

結局、「分からない」ってジェスチャーをして、そしてとりあえず「グラシャス(ありがとう)」と言って店を去る。


店員や客は顔も含め(失礼)みんな怖いイメージがあったけど、実際は自分のような困った人に対し、言葉は現地語のままながらも「なんとかしてあげよう」という気持ちが伝わってきたし、客も自分のことをジロジロ見ることはあってもべつに絡んでくるようなこともなく、それが彼らに対する偏見(恐いという感情)を初日から和らげてくれた要因となったようだ。

だから店を出る時の「グラシャス」は、本当に心から素で言えた感謝の言葉だった。




さて、ホテルに戻り、
の前にホテル隣のコンビニで飲み物と、それと少し晩ご飯の量が足りなかったかもしれないのでスニッカーズを1つ購入。
ドレッドヘアーのレジのニーチャンが少し怖かったが、何とか買えた(アタリマエですw)。値段は15ペソだから…日本円でだいたい150円くらい。日本よりだいぶ安め。

それから部屋に戻り、シャワーを浴びて、ようやく一日が終わる。



ところで、何となくテレビをつけてみた。日本の番組やアニメなんかを放送していないかと思い、チャンネルをまわしたが特には無いようだ。代わりにスペイン語吹き替えのシンプソンズがやっていた。もはや世界標準?

他には、英語音声+スペイン語字幕でブルース・ウィリスの「隣のヒットマン」を放送していた(帰国後に調べたところ、その続編である「隣のヒットマンズ 全弾発射」というタイトルということが分かった)。
このような、英語音声+スペイン語字幕という組み合わせはこの映画に限ったことではないようで、他の番組でもいくつか見られた。スペイン語吹き替えにしないところが、陸続きのアメリカからの旅行客に配慮したものなのかもしれないと思い、その辺りに島国日本との違いを何となく感じた。


とまぁ、前途多難な予感は尽きないが、このままメキシコ人に対する良いイメージがずっと続くといいなという勝手な期待感をも抱きつつ、寝る。

爆睡。

 

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