>> 2016佐渡国際トライアスロン A-TYPE参戦記 <<

〜 高まるレースへの想い - 佐渡入り / レース準備 / 開会式 〜


不思議と実感がないままに日々の仕事や育児をこなし、ついにこの日を迎えた。

9月2日、金曜日。

仕事は有給を取ったけど、いつものように朝食、いつものように娘を保育園へ送った後、通勤客に混じっていつもの電車で東京駅へ向かう。
普段は途中下車して他の路線に乗り換えるので、そこから先の東京駅行きへの通勤ラッシュは今回が初めてだ。
けど、ラッシュの時間帯よりちょっぴり早めに出たからか、若干マシだった。


道中、なぜか緊張しているらしい。なんだろう?無事新幹線に乗れるか、とか、船に乗れるか、とか、そんな心配をしているんだろうか?
確かに遅れやすい電車とは言え、ここまで来ればおおよそ大丈夫なのに。

このへんは昔からの小心者な自分の性格だから、まぁしゃーない。


東京駅に到着。
まるでスノボに行くかのように、行き慣れた順路を辿って新幹線改札へ。

ふと、座席の空き状況が少し気になって見てみたところ、自由席はそこそこ混んでいたものの、まだ空きは少しあるようだ。
けど指定席予約で精神的に安心するので、事前に取っておいてよかった。

たまたま「えきねっと」会員で、東北や上越方面だと早割が効く席がけっこうあったし、座る場所も事前に確保できるうえ、むしろ指定席のほうが安かったり。
自由席10,050円に対し、指定席往路9,500円、復路8,800円だった。

ってか新幹線でレースに出るのは初めてかも。




ビジネスマンや行楽客に混じり、電車の到着をしばし待つ。
待っている間にホームの売店で小腹が減ったとき用のサンドイッチと、あとお菓子を買う。




間も無くの到着、そして車内清掃が済み、扉が開く。

席について荷物を出し入れして、ゆったりとした席に着く。

そして9:12、定刻通りの出発。




乗車時間は1.5時間。なんと東京の次の停車駅:大宮を過ぎたら、次はもう終点の新潟という速さっぷり。


景色を眺めつつ、大会プログラムにも目を通りつつ。

そして選手名簿にざっと目を通す。
知ってる選手はほとんどいない。どうやらマッチこと近藤真彦選手は今回も出るようだけど、B-TYPEでの参戦のようだ。

奇遇にも2009年、同じB-TYPEがお互いミドルタイプデビュー。
SWIMはほぼ同タイムだったらしい。
マッチ選手はその後落車〜骨折されてしまったようなので記録は自分より後ろだったけど、それでも完走を果たすのが凄い。

そして翌年の宮古島、こちらも奇しくも同じ舞台に立ち、お互いロングタイプデビュー。
記録としては、こちらは普通に勝てたっけ。

その後いろいろとご活躍されていらっしゃるようだけど、自分も自分の目指す道で頑張っている。



ふと、見れば通路を挟んだ席の乗客も同じプログラムを見ている。
そしてその後部座席にはデカい輪行袋が。

自分も輪行袋での移動を検討したものの、さすがに通勤ラッシュの在来線に乗せるのはちとキツい。それに、持って移動するのが結構疲れるので、さっさと送ってしまうことにした。
昔だったら輪行袋で頑張ったかも。。。と、このあたりも年齢を重ねるうちに「おカネで解決できる快適は利用してしまえ」が増えてきたような。





お馴染みのスキー場を超っ速(ちょっぱや)で抜けてゆく。
おかげさまで緊張感も次第に抜けてゆく。




日常の風景から闘いの舞台へ



10:49、新潟駅に到着。




乗客数は多かったようだけど、その多くはビジネスマンのようだ。





軽く駅ナカを歩いてみた後、駅のコンビニに寄り、船で食べる昼食を軽く買う。




そして街の風景写真を少し撮って、港行きのバス乗り場へ。

その乗車方法はというと、、、こんなローカルバス(失礼w)ですらICカード対応。
東京から変わらずSuicaでラクラク乗車とは、なんとも「全国共通」の利便性を実感する次第。


バスは満席。
地元の客に混じり、さすがに選手たちの姿を多く見掛ける。
輪行袋は狭い車内ではややその存在感は大きいか。




20分ばかりの乗車。
その車窓から見える景色、特に港近くの風景は、7年前の記憶に何となく見覚えがある。懐かしい。



港に到着。
乗客の流れに付いて行き、待ち合いスペースへ。




まだ乗船まで1時間ほどあるためか、ガランとしている。
ここにきてようやく、多くの選手たちの姿や輪行袋を目にするようになってきた。
朝の日常の風景から、こうして次第にレースモードへと推移してゆく。その要因はやはり、周りの環境によるものに他ならない。





事前に発送されてきたバウチャーをチケット売り場に持っていき、乗船券と交換。
ここで往復分ともにゲット。





時間までの約1時間をダラダラ過ごす。
周りには、ノートPCでブログだか仕事だかをしている選手もいる。今日は金曜日。自分は火曜まで休みを取っている。締め日で一番忙しい時期に休んで、ちと恐縮だけど、まぁこちらは5ヶ月も前から決まっていた事なので、こればっかりは許してもらおうw


土産屋に寄ってみる。お土産は最終日あたりに買うとして、、、そうそう、乗船中のカモメ餌やり用のカッパえびせんを買わないと。




…って、なんと売り切れw
代わりにポテロングを買ったけど、果たしてこれでごまかせるかな?



改札が開き、乗船手続きが始まったようだ。




けどそこには長い行列が。
どうせ乗れるんだから、わざわざ長蛇の列に並ばなくても、、、ということで飛行機の改札の時のように、行列が空くのを待ってからゆっくり乗船。







懐かしい光景。7年前と同じ船だ。


なんてことを思いながらダラダラしていたら、、、

…あ。2等席という名の“ざこ寝”エリアがほぼ埋まってた(汗)




適当にぶらついて、適当な空間があったのでそこに座ってみることに。

「ここ空いてます?」と、先に座っていた女性アスリートに尋ねたのをきっかけに、なんか話が合って、その後しばらく雑談。
なんと57歳、というか53歳からトライアスロンを始めたというツワモノ。

旦那さんが佐渡出身とのことで、地元の話を聞かせてもらったり、現在所属しているチームの話を聞いたり。
さすがに今回はB-TYPEでの参戦とのことだけど、お互いの検討を誓い合う。



その後甲板に出て、楽しみのひとつ、ポテロングでカモメの餌付け。







その成果は・・・カッパえびせんと違って長いぶん、1本に何度もカモメがやって来るのでなかなか良いチョイスだったかなと。


すがすがしい快晴のもと、しばらく戯れる。





※再生ボタンをクリックすると動画を再生できます。右クリックでダウンロードも可能です。(15.7MB)




ポテロングも尽き、餌付けも飽きてきたので、恒例(?)の船内探検w







ひと通り歩いてみた後、ひと休みするために席に戻る。

おや、みんな横になって寝ている。



自分も横になって、到着までダラダラと過ごす。







15:05、定刻通りの到着。

戻ってきた。

人の波に流され、出口へ。
お土産コーナーも見えたけど、まぁ帰りにも通るし。




ここからメイン会場へは、予約済みのシャトルバスを利用して移動する。
7年前は、たしか無かったシステムだ。TV放映による収入増やら利便性向上のためだろうか。

そういえば宿の斡旋もたしか、前回は無かった気がする。
手配等の作業を簡略化できて、練習や本番に集中できるのはありがたい限りだ。




受付を経て、行列の終わりの方でようやく乗車。



適当に空いていた席に座り、そして隣の席の選手と情報交換。なんでも佐渡は初めてだが、陽が暮れる前には完走できる見込みとのこと。
自分もそこまでは行かずとも、完走だけは何としてでも果たしたい。




選手受付〜選手説明会



メイン会場に到着。
隣の選手と検討を誓い合い、散開。




会場にはすでに多くの選手がいて、戦闘モードへの気持ちの切り替えが一気に進む。
やはりこうでなくちゃ!





選手受付は今日と明日あるけど、さっさと終えてしまうに越したことはない。
その行列はやや長かったけど、会場の雰囲気を楽しみつつ、順番を待つ。













順番が廻ってきた。



公式サイトより拝借





受付をして、配布物を受け取り、手首にIDバンドを取り付けてもらう。
…って、締める輪の大きさがなかなか定まらない。いつもはすんなり決められるのに。




少し迷って、やや緩めのほうを選択。



若干緩さが気になるが、まぁ慣れるだろう。

そういえば7年前は大きめのIDカードを首から掛けるタイプで、事前に発送した顔写真がそのカードに貼られていたっけ。何となく「それっぽいw」から悪くなかったけど、いささかデカくて邪魔に感じることもあったから、今回のようにIDバンドも悪くない。それに時代は進化して2次元バーコードも印字されているから、いろいろとこれ1つで事足りそうだ。



選手受付ブースを出て、配布された同梱物のチェックブースで中身を確認。
内訳、ゼッケンともに問題無し。



ってか今回のトランジッションバッグは2枚なのか。まぁ他のレースと違って佐渡はスタート・ゴールを含めて全てのトランジッションが同じ場所だから、アイテムの仕分けをそれほど気にしなくて良いので、2枚でも充分だ。

思えば、ショートや小規模なミドルしか経験が無かったあの頃の自分にとって、むしろ佐渡のように全てが同じ場所というのがアタリマエであって、その後参加してゆく、宮古島を始めとしたロング大会の多くで、そのエリアが分かれていることに衝撃を受けたっけ。
レースによってはBIKEシューズとRUNシューズを入れ間違えただけでほとんどアウトだから、かなり神経質に準備やシミュレーションを繰り返したものだ。
それに比べて今回は何てラクなんだ。迷ったら極論、旅程の荷物のうちレースに無関係ないもの以外の全部を持って行けばいいだけだし。




あとは恒例の、地元の小学生による応援メッセージカード。
内容はもとより、一生懸命書いて描いてくれたのが伝わってくるね。





それから米所(こめどころ)新潟ならではの、コシヒカリ1kgの参加賞。

って、ん???




応援してしてw

当日は応援してね♪



それから、なんか今シーズンから突然よく見るようになったのが、この「粉飴」。



佐渡の少し前、地元近辺のアクアスロン大会でもミニ袋で参加賞として貰ったけど、ドカンと1kg渡されてもこれはちょっと…(苦笑

ちょっとの分量でたくさん作れるから、あらまぁ、向こう数年は困らなそう (はぁと


ちなみに試飲コーナーで飲んだその感想は・・・
う、うーん、
好きな人はまぁ、好きなんじゃ、ないかな…?





いったん会場を出て、屋外の出店ブースを見て回る。



特に必要なものは無さそうだ。
何気に海パンがボロくなってきていたり、BIKEに取り付けるBentoBoxがやや経年劣化気味だったけど、使い慣れた環境で今回も臨みたかったので、特に購入はせず。
レースが終わってから、また地元のショップで物色することにしよう。





それからPowerBarブースを探したが、今回は残念ながら出店していないようだ。
もしあったら、7年前のツアーを世話していただいた方がいないかなぁと探そうと思ったけど、残念ながらそれは今回もおあずけになりそうだ。



そうこうしているうちに選手説明会の時間になった。




まずは地元警察からの注意事項の説明。
映画「男はつらいよ」の、寅さんの弟役の人をコワモテにしたような警察官が内容を読み進める。

説明会での警察官と言えば皆生大会が思い起こされるけど、あの時のような「心がちょっぴり暖まる」ような話は微塵もなく、淡々と進む。


それから審判技術長による説明に移る。

「技術長」という肩書きは馴染みはあまり無いけど、ようするに審判員長のようなもの。
ちょうど今年1月に参加した3級審判員講習会で教わったばかりだったから、あぁ、なるほどこういう場で出てくる立場の方なんだなぁと、いつにも増した実感があった。

って、どうしてこのヒトはこんなにオネェっぽいんだろう(失礼w)



肝心の競技説明自体には目新しい情報は特に無かった。
ロング5戦目ともなれば、すっかり理解できる内容になったものだ。

しいて言えば、ここまで情報が無かったSWIMコースの直線距離が分かったことくらいか。



今回はかなりシンプルで、往路900m、右折して150m、復路900m。
これを2周回だ。
事前配布されたプログラムではもっと三角形をしていたけど、実際はいろいろと潮の流れとの調整なんかがあったりするのだろうか。

ちなみに7年前はぐるーっと1周だけで3.8kmというコースで、本当はそれがいいんだけど、近年の事故もあり、安全性を重視するのだろう。
ONE WAYコースはいつかどこかの大会で出られればいいな、と思いつつも、いずれにせよようやく今回の距離感、有用な情報を掴むことができてよかった。



説明は淡々と進み、選手側からの質問も特になく終了。
TV番組が放映された2011年大会はいったい、どんな雰囲気だったんだろう。
出場する芸能人たちが壇上に上がったりしたんだろうか、それともあくまでも「1人の選手」として、平等に参加しただけだったのだろうか。

などと思いを巡らせつつ。


その後はヤマト運輸からのお知らせ。
返送手配をする選手は必ず聞くように、との事前通達だったけど、なんてことは無い、事前送付されたチラシに記載された通りの減価償却に伴う補償額に関する説明だけだった。

しかも選手がぞろぞろと退場していく中での説明で、「まぁいいや」って感じであっさりと終わってしまったw
えっ?それだけでいいの?w



会場の出口で、ボランティアが説明会参加チェックの証明にIDバンドの2次元バーコードをスキャンしている。



しかもその読取機はスマホ?
いやはや、時代は進んだねぇ。。。

ってか、説明会参加義務はどのロングレースも共通の触れ込みだけど、ここまでキッチリやってたのは佐渡が初めてかな?
アイアンマン北海道の時なんか、参加証明のIDバンド受領はセルフサービスだったしw


淡々と進み過ぎて、お次の催し物「島祭りパーティ」まで、だいぶ時間がある。
メイン会場から少し離れた所に移動する必要があるけど、ここにいても特にする事が無かったので、さっさと移動してしまうことに。

ちょうどそこに向かっている選手の列もあることだし。





って、人の波に続いて行ったら駐車場に辿り着いて、一瞬焦ったけどw
幸いパーティ会場はそのすぐ近くで、加えて時代はスマホ全盛期なので、GPSで地図もバッチリだからぜんぜん大丈夫だったけど。


そして会場に到着。




そのすぐ隣には中学校がある。
部活に励む生徒たちに「こんにちわー」と、律儀に挨拶をしてきてくれた。



まだガラガラの会場に入り、受付をする。



どうやら抽選会があるようで、受付票の半券をちぎって抽選箱に入れていた。
けど、オッチャンが間違ってヘンな位置でちぎって抽選箱に入れてたり。

んで後から気付いてそれを入れ替えたり。
パーティのロゴを箱に入れても、誰が当選したのかワカランしw

まぁ、それも旅の思い出のひとつ。





開場までまだ時間があるので、フリースペースでダラダラと過ごす。
中学校の部活は終わったようだ。


しばらくまったりしていたら、なにやら騒がしくなってきた。
どうやら会場が開場したようだ。




島祭りパーティ



中に入ろうとすると、、、入り口で待ち構えるオバチャンたちの拍手に出迎えられて、ちと恥ずかしいw




いつものような挨拶、太鼓やお囃子のセレモニーで選手たちを歓迎する。





そしていよいよ乾杯〜♪




※再生ボタンをクリックすると動画を再生できます。右クリックでダウンロードも可能です。(13.5MB)




そして恒例のバイキングエリアへの食べ物殺到w






ただ、こちらは皆生ほどガツガツしていなかったかな。テーブルにもある程度料理が準備されていたからかも。
いずれにせよ、みんな食い意地は凄まじいw




お手伝いのオバチャンがいろいろ持ってきてくれて、料理の説明をしてくれながらわりとマイペースで食べたり写真を撮ったり。
なんとなくその雰囲気は、ガッつくルフィやウソップのそばで、料理人にレシピを尋ねるサンジのような。

つっても、結婚してからすっかりロクに料理をしなくなったけどw










ひと通りの種類をいただき、地酒も少しいただいて、スイーツなんざを食べていたら抽選会が始まった。
内容は佐渡汽船1万円分の商品券。




これには残念ながら当たらなかったけど、当たったとしてもなかなか使う機会が無い…かな?


ところで、事前に日本旅行経由で収集した情報では、そんなに料理が無いから宿の晩ご飯はキャンセルしないほうがいいだろう、とのことだったが、いやいやいや、料理だけでなく酒もスイーツも盛りだくさんで、そこそこ抑えたけどかなり満腹になってしまった。



その後も伝統の民族舞踊やら何やらのおもてなしが続く。




ブース中央付近ではチャリティTシャツと手拭いの販売をしていた。
手拭いはオバチャンたちがしているのと同じ、トキがデザインされたものだ。
3歳の娘へのお土産にもなるかな?と思い、1枚お買い上げ。






宴もたけなわとなり、シャトルバスの時間もあり、楽しい時間が終わる。

すっかり真っ暗になった外にはシャトルバスという名のローカルバスがスタンバっている。

ここから佐渡中に点在する宿泊施設に輸送されてゆくわけだけど、それぞれの行き先別のバスのどれについても、意外と乗客は少なかった。
自分は約2kmという近距離の宿なので当初、歩いてもいいかなと思ったけど、こうガラガラかつ真っ暗ならバスを使うに越したことは無い。





出発から5分程度で「旅館入海」に到着。



実感として、さすがに徒歩だと、ちと遠いかもしれん。それに真っ暗だし。
バスを利用してよかった。




年齢層幅の広い相部屋、その仲間たち



宿は典型的な旅館そのもの。
しかしチャリがずらりと並ぶ。




見れば、宴会場には、その空間いっぱいにハードケースの山が大量にw
そして自分のダンボールも、その到着を無事確認。





チェックインをして部屋へ。やや広めの4人相部屋だ。




先客は阿部寛似のオッサン。
「ずいぶん遅かったね〜」だって。

軽く挨拶を交わす。
なんでも、今の自分の住まい近くにある消防署に勤めていた事があるとのことで、ローカルネタが膨らむかと思いきや、マイペースな人らしく、それ以上はあまり興味が無いらしいw

ちなみにこの部屋、明日になると9人も詰め込まれるらしい(汗
さすが立地が良いだけに、めいっぱい詰め込むんだなぁ。
アクセスもまぁまぁ良いほうだから、レース前日である明日乗り込んで、B-TYPE参加者であれば最短、その日のうちに帰ってしまう人もいるんだそうな。

ちなみに阿部寛似のオッサンはB-TYPE参加らしいけど、のんびりやるみたい。



話もそこそこに、晩ご飯を食べに大広間へ向かう。
って、かなり腹はいっぱいなのであまり食べられないけど。

が、そこは旅館ならではの、これまた凄まじい量という(汗




部屋ごとに分けられた席にはもう1人の先客が。
40歳半ばのイケメン。
佐渡は初めてだがSWIMが得意で、自信はあるようだ。
んでもって彼もパーティ参加組で、あまり食べられなかったようだ。


それから3人目の仲間がやって来る。
69歳のおじいちゃん。
いや、おじいちゃんにしては筋肉が隆々としている。

佐渡は同じく初めてだが、他のロングレースはそれなりの記録を出している模様。
んでもってパーティ参加は以下同文w
まぁ、明日めいっぱいいただきましょ。


40歳半ばに、69歳に、阿部寛(違うw)

年齢層が高い。宮古島の時とは大違いだw



満腹に満腹を重ねてしまったのでひと休み。

それからBIKEと一緒に送った荷物から着替え一式を取り出し、風呂の準備。


風呂は黒色温泉。
床は畳仕様だ。
洗い場は6つしかないので広くはない。というか、旅館の規模に比べて完全にキャパ不足この上ない。
幸い、部屋にもユニットバスがあるから、明日やレース後の状況によってはそちらで済ませるのもアリかもしれない。


やや伸びてきたすね毛剃りをば。
これについては出発する少し前にキッチリ剃っておいたから、ここでは若干復活してきた部分をまた剃るだけなのでかなりラクだった。
全部を結構剃るのはかなり面倒なので、事前に剃っておく作戦は大正解だった。



温泉を堪能して、部屋に戻る。
軽く荷物を整理して、あとはまた明日。

明日はBIKEコース下見バスがあるけど、7年前に走ったB-TYPEに相当する部分だけなので、これはパスしてもよさそうだ。
わりと記憶にも残ってるしね。

となると、15:30〜16:30の開会式に参加するだけだから、BIKE組み立てをはじめ、もろもろの準備はまた明日ゆっくりやれそうだ。


そして普段より早い就寝。
レース当日に備えて明日はもっと早く寝るから、少しずつ順応させていこう。

って、阿部寛オッサンの寝言にびっくりしてなかなか寝れないので必殺耳せんw
念のため持ってきてよかった。




BIKE組立〜試走



9月3日、土曜日。
レース前日。

6:20に目が覚める、というか周りが早い。
ゆっくり起きるつもりだったけど周りにつられて起床、そして朝食へ。

旅館ならではのモーレツな量の朝食。




そして流れ解散に。



まずは荷物の準備。
BIKEと一緒に送ったダンボールから、ウェア等を全部取り出していったん部屋に戻る。

それから各種目ごとに荷物を分ける。

そして昨日受け取った荷物からゼッケンを取り付ける。




RUN用ウェアについては念のためタンクトップも持ってきたが、迷った末にTシャツを使用することにした。

今回、21.1kmのコースを2周するのだが、その際トランジッションエリアのすぐ脇を通ることになる。
当初、RUN後半の寒さ対策に、この周回の際に立ち寄ってアンダーシャツを着ることを考えていたものの、残念ながらルール上、ここに立ち入ることは出来ないとのこと。
かと言って北海道のときのように長袖を腰に巻くほどの寒さ対策は必要なさそうだが、最初からアンダーシャツを着て走るのはさすがに暑そうだ。
なので、少し目論見が外れた格好になった。

ただ、結局は当日の気温予想が33度まで上がるので、たぶんこの心配そのものが不要になりそうだ。





分別した荷物を、レース展開をイメージしながらもう一度確認し、トランジッションバッグに詰め込む。


いよいよBIKE組み立て。
緩衝材を全部取り外し、バラしたのと逆の順序で組み立ててゆく。

心配の破損については大丈夫そうだ。
大きめの箱にそこそこしっかり梱包したので無事組み上がった。

微調整をして、最後にゼッケンシールを貼る。






・・・ロング5大会の付き合い。

そのいずれもで、変わらぬ姿を見せてくれるこの相棒との付き合いも、もうすぐ20年になるだろうか。
実に、人生の半分を共に歩んできた。

ブランクは7年ほどあったけど、競技復帰後はそれまでの無茶な扱いを反省し、できるだけ丁寧に扱ってきている。


今後もずっと共に歩んでゆくことができるだろうか。


ひとまずは、目の前の闘いを共に走りきりたい。




BIKEが組み上がったので、試走を兼ねて選手受付会場まで行ってみることにした。
ギアの噛み合わせ、変速、ブレーキ。それからDHポジション、サイクルコンピュータの挙動。
どうやら問題無さそうだ。



そうこうしているうちに会場に到着。

実は昨日いろいろ配られた支給品の中に大会公式DVDの販売に関するチラシがあって、ダイジェスト+自分のゴールシーンが入って先行予約2,500円とあったので、その申し込みも忘れないうちにしておきたかった、というのがここに来た目的のひとつ。
皆生や北海道より安くて助かる。



公式サイトより拝借


会場入口でキャンペーンガールからお餅をもらう。10月10日は餅の日らしいw

今日も受付に並ぶ選手の人数が伸びている。
佐渡は離島とは言え、本州からのアクセスは比較的容易なためか、こうして前日入りをする選手も多いようだ。
そういえばB-TYPEに参戦した7年前も前日入りだったっけ。けど、A-TYPEで前日入りはちと厳しいかな。
やはり気持ち的にもある程度の余裕が欲しかったので、今回は2日前入りで正解と言えるだろう。


会場を少し歩いたのち、DVDの受付ブースへ。
そしてあらかじめ記入しておいた申込用紙を渡す。
それと引き換えに、佐川急便の送り状の記入を促される。そうか、ゼッケンナンバーだけ分かっても住所は分からないし、仮に分かっても送り先を別途指定したい人だっているだろうからね。当たり前といえばアタリマエのことに一瞬気付かなかったりw

というわけで記入、支払いを済ます。こうなったら何としてでも完走しなければ!





しばらくまったりした後、会場の外の物販ブースを見てみる。


公式サイトより拝借


昨日は無かった店もあったけど、PowerBarブースは今日も無し。また、品揃えもさほど変わらず、特に買い忘れも無かったのでいったん宿に戻ること。



宿に到着し、ふとBIKEを見ていると、、、
あれ、昔ヨメさん(がまだカノジョさんだった頃)にもらったロロノア・ゾロの大阪土産キーホルダーが無い。



サドルバッグに長年付けていたけど、会場への往復のどこかでちぎれてしまったようだ。
…これは果たして、ジンクスが途切れることになるのかそれとも、ミサンガのように国内5大会制覇という夢が叶う前兆となるのか。



宿の広間では、今日佐渡に入った選手によるBIKE組み立てでごった返していた。

スペースも狭いので大変そうだ。やっぱり昨日から来ててよかった。


ちょうど同じ部屋の69歳のじいちゃんがいたので、一緒に軽く試走してみることに。

ルートとしては、BIKEコース序盤から、7年前に宿泊した相川エリアを経て、ショートカットして戻ってくる、というもの。





他の選手も結構走っている。そして、暑い。かなりラフな格好をしてきたけど、はっきり言って真夏なので汗がダラダラ。
そしてアップダウンもそこそこあるので、ちょろっと走って戻るつもりだったけどちょっぴり心が折れそうになる。
けど、目安にしていたポイントが意外と遠く、微妙な位置まで進んでしまう。


ちょうど全体の中間地点、行くにも戻るにもイヤンな距離な頃合い、たまたま休憩所があったので、そこで昼食を取ることにした。





どうやらここは観光地のひとつ、「夫婦岩」だったようで、大型観光バスのツアーで立ち寄る昼食場所になっていたようだ。

座席は団体客用に準備されていたけど、空いていた端の席を用意してもらう。
そしてメニューは…何か佐渡ならではの物、加えてさらっと食べられるものという事で、、、値段高めな中で、なぜか飛び抜けて安かった海藻そばに決め。



そいや7年前の帰りの港でも食べたな。今回の帰りの港では代わりに何を食べよう。



少しまったりしたら元気も出てきた。








写真を数枚撮って、試走再開。




相変わらず真夏のように暑い。

しばらく進んでいると、、、おっ、あったあった。前回泊まった宿が…って、あれ?潰れてる???
わりと立派な施設だったけど、立地が悪かったのだろうか。





見覚えのある風景を少し走り、そして交差点を右折し、BIKEコースから外れる。
って、ショートカットには間違いないものの、登りが意外と長くてイヤンな感じw


幸い少ししたらトンネルに辿り着き、これを抜けるとあとは下り坂だ。

程なくして元の序盤コースに戻り、海岸線を走る。


そしてスタートエリアへ。








佐渡の海。
快晴のもと、輝く日本海。



太陽の光が反射してきらめくその透明度は申し分ない。
やはり佐渡の海は綺麗だ。




ちょうど周りの選手の「こんな綺麗な佐渡、見たことない!」というはしゃぎっぷりに、明日のSWIMに期待を寄せる。
7年前に感じた幻想的な海の姿。あの記憶は果たして時の経過による美化された光景だったのか、それとも期待通りのものなのだろうか。


沖合いまで試泳をしている選手もいる。
自分も真似して、、、タオルは持ってこなかったけど、たぶんすぐ乾くだろう、ということで足だけ入ってみる。

っと、岩場に繁殖したコケがヌルッとして転びそうだったので、ここは慎重に、慎重に。

その水温は、まぁ真っ昼間だからか、だいぶヌルめだ。
明日はウェットスーツも着ることだし、冷た過ぎなければなんでもいい。





※再生ボタンをクリックすると動画を再生できます。右クリックでダウンロードも可能です。(5.5MB)




あまりに日差しが良過ぎたので木陰で休憩。

すぐ隣のメイン会場では、マイクテストをしきりにやっている。
そのすぐ脇にはトランジッションエリア。




公式サイトより拝借



このエリアを守るは、炎天下の中立ち続けてくれている警備員さん。
ありがとうございます。

その警備員さんの脇を入ってゆく選手たち。
ある選手は海の様子を見に来たり、そしてある選手はBIKE預託へ。




BIKE預託は明日、レース当日の朝もできるので、やはりその数はまばらのようだ。


当日持ち込めるのは皆生と佐渡だけ。
それ以外のレース、、、特に宮古島と長崎は、宿泊施設からスタート会場までかなり離れているため、早朝のバスでスタート地点まで移動したっけ。
2008年に参加した自転車レース「ツール・ド・おきなわ市民120km部門」でもそうだったけど、なんか、レース本番の服を着た状態だったり、機材を持ってスタート会場にバスで行くのって、妙に違和感をおぼえる。

これから自力で走るのに、そのスタート会場まで文明の力を借りるっていうのは、なんか、こう、ねぇ?(何w







しばらくのんびりした後、何となくレース当日の、朝食後〜スタート直前までの食料確保というかお腹の微調整に不安になり、コンビニ等に行ってこれを補充したくなった。

ちょうど69歳のじいちゃんがコンビニの場所を知っていたので、案内してもらう。

って、スタート会場すぐ近くだったけど。
さすが海水浴場近辺とあって、いろいろ商業施設も揃っている。コンビニもあって助かる。


心配の在庫は、、、さほど欠品状態とはなっておらず、ウイダーインゼリー・ようかん・まんじゅうを確保。
それからアイスを買って、すぐ食べるw



宿に戻ると、こりゃまた人が増えてた。
そして相変わらず忙しそうにBIKEを組み立てている。

トライアスロンって、BIKEさえ無ければ移動も荷物もすんげーラクな種目なんだけどねぇw



というわけで部屋に戻る。
すでに敷かれた布団の数を数えると、、、たしかに9人分ある。まさしくタコ部屋w



一番若いメンバーは31歳の友だち連れの2人組。

なんでも「SCOTT CUP」という、いずれも佐渡で開催されるフルマラソン・遠泳・ロングBIKEライドに全部参加すれば自動的に?佐渡トライアスロンの出場権が獲得できる、つまり“佐渡にお金を落とす”レースに全て参加することで、このトライアスロンにも参加ができる仕組みを活用して来た、とのこと。
そしてその宿泊事情もそこそこ詳しいようで、宿の従業員側としては、いわば「どうせリピーターは少ないから、宿のサービスが多少悪くて評判が悪くてもお構いなし」という裏事情も少し教えてもらったり。

まぁこのタコ部屋を考えるとそれは何となく分からなくもないけど、立地が良いから、ある程度の我慢は仕方ないのかなぁ。。。


ちなみにこの2人はB-TYPE参加とのこと。
昼過ぎには終わるので、そのまま夕方の船で帰るという、、、なんとも弾丸ツアーですな。



雑談を交えつつ、各々がレースの準備を進めてゆく。

ゼッケンにパンチで穴を空けて、ゼッケンベルトに装着する。
見れば、多くの仲間たちがゼッケンベルトを用意してきている。

自分はどうも腰の圧迫感が好きでなく、ロングレースではもっぱら安全ピンでとめるやり方でずっと来ている。
短距離レースならまだしも、ロングだとじわりじわりとその圧迫感がダメージをもたらすだけでなく、キッチリ固定されないから気が散る…というのがその理由。

見た目ではゼッケンベルトのほうが格好いいし、何気にこれを持って来てはいるものの、やっぱり完走を優先したいので今回も安全ピンでいくことにした。




そうこうしているうちに開会式の時間が近付いてくる。

そして、宿泊客に対する風呂の狭さは身をもって確認済み。

恐らくは、みんな開会式に参加して、そのあと帰って風呂に殺到というパターンが目に見えている…ということで、69歳のじーちゃんをはじめ、開会式参加をパスしてさっさと風呂に入るメンバーが多かった。

けど自分は、せっかくだから参加してみたかったし、それに今日佐渡入りした選手はきっと、開会式後に開催される説明会に参加せざるを得ないはずだから、きっと開会式が終わってすぐに戻ればまだ大丈夫なんじゃね?もしダメだったら部屋のユニットバスを使えばいいや、という考えのもと、これに参加することにした。


ふたたびBIKEを飛ばして会場へ。




開会式



会場に到着。

BIKEを置くスタンドは全部埋まっている。
なので近くのスペースに斜め掛け。


その光景、DVD申し込みをしに行った朝とは当然ながら違って、もの凄く人が増えていた。

ただ意外にもBIKEメカニックサービスにはさほど行列は出来ていなかった。
いつも結構な列をなしている印象があったけど。


公式サイトより拝借


特にアイアンマン北海道のそれはすんげー長かったな。
まぁその何割かは、BIKEチェックインと間違えて並んでいるんだろうけど。自分も一瞬迷ったしw






多くの人でごった返す開会式会場。
最前列近辺は招待選手や来賓のお客様用の席だったけど、そこも少し選手が侵食して座っていたり。



公式サイトより拝借



いつものような挨拶、スポンサー紹介、招待選手紹介とインタビュー、そしてセレモニーが進んでゆく。



公式サイトより拝借



なんというか、、、
明日の激しい闘いを前に、まだ平和なこの世界、そして一堂に会す猛者たちが集うこの独特の雰囲気って結構好きかもしれん。



ところでメイン司会者の隣に通訳のおにーさん、加えて一部の英語通訳を地元の高校生を活用して活躍させてみたりと、さすが佐渡「国際」トライアスロンと銘打っているだけに国際色を意識しているようだ。

…日本人が9割を超えるけどw




選手宣誓。

男女2名による宣誓のようだ。
女性のほうは、今日の午前中に行われたジュニア大会でライフセーバーをされていた方とのこと。



公式サイトより拝借





そして・・・なにやら腕を突き出したり引っ込めたりして、何をやってるのかな〜なんて思ったら、



公式サイトより拝借


あらま、思い切りカンニングしてる。
その堂々っぷりにむしろ笑いがおきたりして、なかなか面白い宣誓だった。




最後に、日本舞踊で最優秀賞を取った地元の高校生による演舞が始まる。






このへんの民族舞踊はあまり詳しくはないけれど、「高校生」と言われなければ気付かないほど違和感の無い演舞に、しばし安らぐ心のひととき。





※再生ボタンをクリックすると動画を再生できます。右クリックでダウンロードも可能です。(37.7MB)





公式サイトより拝借




公式サイトより拝借



そしてそれも終わり、最後に激励の言葉をいただき、終幕。



会場を出ようとすると、その出入り口付近には多くの選手たちが。
あァ、開会式に入りきれなかった選手か、、、

いや、選手説明会がこれからここで始まるから、その入れ替わり待ち、か。


レース前日の貴重な時間を有効活用する意味でも、やはり2日前入りで(以下略w



宿に戻る。




BIKEは勢揃い。
みな、レース準備は万端のようだ。

入り口付近のBIKEはぎっしりだったけど、まだ奥のほうはけっこう空いている。
ということはやはり、当日入りした選手はまだ説明会に参加しているのだろう。


ということで急ぎ、ダメ元かもしれないけど風呂場へ直行。


扉を開ける。ガラガラガラ。


中には選手が2人。ガラガラ。らっきー。



その2人の会話。
なんでも潮の流れの影響から、SWIMはコース外側からスタートするといいらしい。
BIKE下見バスのガイドさんもそんなことを言っていた。

ほほぅ、なるほど。これは良いことを聞いた。
こういう些細な会話に聞き耳を立てていると、意外と有益な情報が得られるものだ。



ささっと洗って、軽く温泉につかって、早めに出る。


部屋に戻ると全員集合状態になっていたので、全員で晩ご飯。





モーレツな晩ご飯。
海産物は若干苦手なので、少しチャレンジしたり、若人に譲ったりw


ごちそうさまの後、トイレに行ってしっかり出す。




妻と娘への誓い



寝る少し前、ヨメさんと3歳の娘に電話。

娘はおもちゃのケータイで電話をする真似ごとを時々してるけど、マトモに会話をするのはお互い初めてかもしれない。
真似する内容はたぶん、保育園の先生が受ける、親御さんからの受電の会話だろう。

その真似も月日を経るごとに上手になってきたけど、実際にこうして電話をするとお互い、やや緊張しているのかもw


話の内容はある程度伝わったようで激励のおことばをいただく。

それからトイレと歯磨きとお寝んねは伝わったようだ。
でも、ちょうど子ども番組を見ている途中だったらしく、興味はそちらにあるようでw
まぁ、それも可愛い仕草のひとつ。

ヨメさんに感謝の言葉を伝え、そして明日の完走を誓う。


ここまで支えてきてくれた、せめてもの恩返しを果たすために。

そして将来、娘と親子対決をする日を夢見て。





明日の天気は晴れ、そして夜は曇り。

直前まで台風の進路が少し心配だったけど、どうやらその影響は無さそうだ。
けど、最高気温が33度あるので、これがいささか心配の種か。

特に、去年は酷暑下のBIKE練を結構やれたけど、今年は毎週末の気温が比較的落ち着いていた事のほうが多く、そのあたりの対策にも若干の不安がある。


でも、やるべきことはやれたはずだ。
だから、あとはそれを発揮するだけだ。





20時。

いつものように、寝る直前にファイテンシールとニューハレVテープを貼る。




ファイテンシールはおよそ30枚。
前回よりは若干少なめだけど、足首まわりはどうせSWIM中に剥がれるので、ここは1stトランジッションで貼る予定だ。


貼っている最中、仲間から「すげー枚数っすねー」と言われたり。



頼れるものは何でも頼りたい。
宮古島で初めて使って、以来ロングレースでは必ず使用しているこれらの装備も、ひとつのゲン担ぎなのかもしれない。

けど、練習中はとてもとてもこんな3種目、こんな長距離を連続して走れる気なんか、しやしない。


でも、それが出来るのはこういった装備のおかげ、経験のおかげ、豊富な補給食、仲間との会話で高まるキモチ、応援してくれる島の人たち、そして何よりもボランティアのおかげに他ならない。




7年前に夢見た世界。
巡り巡って、ようやくここに戻ってくることが出来た。

その事に、その過程に、そして取り巻くすべての出来事に感謝をして、培った7年間の実力と経験を全部発揮する。


明日は必ず完走して、必ず夢を果たす!



>> 2016佐渡国際トライアスロン A-TYPE完走の全記録 / もどる