>> エピローグ <<

〜「生涯現役」の道は果てしなく、しかし歩みは確実に〜



再びレース会場へと戻る。

朝から降り続いた雨も今は上がっており、またレースも全てのカテゴリーが大きな事故もなく無事終了したようだ。



閉会式まではまだ少し時間がある。
そこで出店をいろいろと見てまわったところ、「昼食券引換所」の表記に気付いた。


そういえばエントリー用紙にそんなものが付いていたな…と思い出し、空腹ではなかったがせっかくなので引き換える事にした。

ちなみに残っている料理は焼きそばかタコライス。
沖縄と言えば…焼きそばはいつでも食べられる。そこでタコライスを注文。


まぁ水族館でも食べたんだけどね。何となく。



タコライスを食べた後、ショップを見てまわる。
が、特にお目当てのものは無かった。
ただ、ツール・ド・おきなわのロゴが入ったボトルが売られていたのでこれを購入。


…自分の自転車には色が乖離しすぎかな。まぁいいか。




50kmレースのリザルトを受け取る。


配布所を取り仕切るのは、地元の高校の女子バスケ部の部員たち。
カメラを向けると全員同時にポーズを取るのが可愛らしい。(笑)




閉会式が始まる。


今年は雨で地面が濡れてしまったためか、屋外ではなく189kmサイクリングの説明会を実施した屋内での閉会式となったようだ。


料理を軽く取り、オリオンビールを飲み、表彰される上位選手に拍手を送る。



…。




やはり…

無理と分かっていても、やっぱり表彰台に上がりたいな。。。



湧き上がっては消えかかり、消えかかっては湧き上がるこの気持ちはいったい何なのだろう。。。









そろそろ帰りの高速バスの時間だ。

少し早めに切り上げ、レース会場のすぐ近くにある「市役所前」バス停に立つ。



16時48分。
バスは定刻通りに到着し、選手と自転車とで一杯の車内に乗車する。




高速道路を走り、名護が遠ざかり、陽が落ちてゆく。






…ありがとう。









那覇空港に到着する。


半袖シャツのラフな格好から、11月の東京の気温に合った格好に着替え、荷物を預け、軽く腹ごしらえをする。




あとは帰るだけ。





飛行機は20時ジャスト、定刻通りの出発を果たす。











全ての行程はこれを完遂した。









「生涯現役」の果てしなき道


■タイム :1時間32分43秒86
■順位 :92位/196人
■トップとの差 :16分32秒27
■平均速度 :32.36km/h


決して満足のいかない公式記録。




8年振りの沖縄、そしてレース。
参加するだけでも意義がある。

そう考えれば妥当な記録かもしれない。


だが、それで納得するかどうかは、走った本人が一番分かってしまうものだ。







この競技で上位を目指すのであれば、それこそ自転車を中心とした生活を実施し、欠かさないトレーニングが必要である。

だがそれを実行するだけの覚悟が、残念ながら今の自分には備わっていない。


ただ決して現状に満足せず、より上を目指し、たとえ年齢を重ねようとも以前の記録を上回れるように努力し続けることこそが何よりも重要なのではないだろうか。


そして今の環境におかれた自分にとって最善の「出来ること」もまた、、、

この熱いキモチを持ち「続けること」であり、
ただひたすらに努力をし「続けること」なのではないかと思っている。




そんな「覚悟」に気付くことが出来た今回の自転車レース“回顧録”。




時に、男31歳。



熱いキモチを抱く競技の対象は変わるかもしれない。

月日は留まることがなく、年齢もまた重ねてゆく。



でも、この覚悟を忘れない限り、生涯現役を続けることは決して不可能ではないと…思うのである。





 

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